トランプ大統領の就任式が行われたが、
オバマ前大統領一期目180万と比べ、観衆が半分以下だったという。
早速トランプ氏はその報道にかみついている。
観客の人出だけではない。
反トランプの集会が、全米だけでなく、
世界各地で開かれ、その数は50万とも100万ともいわれている。
就任時の支持率も、史上最低の45%だったという。
就任当初から、支持層を意識して、
TPP離脱、NAFTA再交渉を明言するなど、
アメリカの労働者を守る、という言葉を実行している。
しかし、その労働者が不遇に追いやられたと感じるのは、
一部の富裕層に、富が集まったことも原因の一つだ。
その富裕層に、トランプ氏がいる。
そのことをわかっていて投票したのだろうか。
アメリカに工場を作り、アメリカの労働者を雇う。
すなわち賃金が高いところで作った製品は、価格も高くなる。
一時的には効果があるだろうが、長期的には、
価格競争の面で、少なくとも、輸出はできない。
それ以前に、全米の失業率は、5%を切っている。
工場労働者の職種転換がスムーズにいけば、
その問題も解決できていた。
そして、大統領選の最終結果では、
対立候補のクリントン氏が、5%多くとっていた。
最初から支持率が低く、
支持層の期待にこたえられなくなると、
一体どうなってしまうのか。
就任前後の動きを見ていると、
再選どころか、4年ももつのかどうかも疑問になってくる。
ただ、トランプ氏が手本として、強いアメリカを復活させた、
レーガン大統領も、就任当初支持率は、トランプ氏が出るまで、
51%と最低だった。
また法人税の引き下げも行うという。
財政再建は遠のくが、アメリカに籍を置く企業が、
それで独り勝ちになれば、また違うのかもしれない、
意外性の連続で驚かされるが、慌てずに対応するのが良いだろう。
ただし安倍首相が繰り返している、
「TPPでアメリカを説得する。」のはやめた方が良い気がする。
それこそトランプ氏の「核心支持層を裏切れ。」というのと同じなのだから。