Column238.勝ち負け引き分けもない、日露首脳会談。 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

来日したロシアのプーチン大統領と安倍首相との
日露首脳会談は、終わってみれば、
予想通りではあったが、何も動かなかった。


会談後の記者会見では、両首脳が笑顔で握手をしていた一方、
経済協力に関する項目はたくさんあった中身が
いずれも「協議を始める。」だけであった。

しかしこのことが、両首脳にとっては勝ちで、
両国にとっては負けて、トータル引き分けとみてよいだろう。


最初から進展などないことがわかっている状況で、
両首脳が笑顔で終えられたことは、勝ちである。


一方で、経済協力の項目をあげさせられたのに、
領土は戻ってこない日本にとっては負けである。


ロシアから見れば、自国の領土なのに、
「両国(=日本も入るということ)の主権を害さない。」
というのは、納得がいかないだろう。


トータルで「引き分け」ということである。


結局プーチン大統領の言う「引き分け」とは、
「もう解決できないから、首脳があって、
具体的な話をしているように見せかけ続ける。」ことなのか。


日本側には、経済協力で「食い逃げ」される恐れがあるが、
いつでも引き上げられるオプションはある。


ロシアとしては、自分たちがい続ければ、
絶対に領土は失わない。
日本が戦争を仕掛けるのは、米国が絶対に許さないからだ。


その意味で、主権を損なわない、
という文言を入れられたのは、勝ちともいえる。なぜなら、
上述の通りロシアにとっては負けだから、相対的に勝ちになる。


一方で「領土で譲歩することはない。」という姿勢を見せたのは、
日本にしてみれば負けで、相対的にロシアの勝ちである。


結局は何も動かない。その意味で、
勝ちも負けも引き分けもないのである。


「試合は終わっていないから勝敗はついていない。」
とする識者もいるが、そもそも試合は始まってもないのである。


それは、なぜロシアに北方領土をとられたのか、
行きつくところ、あの戦争を引き起こしたことに起因する。
その総括もできない我が国に、ロシアとの交渉など、
これからも期待できるものはないだろう。


島民の実利を考えれば、もっとするべきことがあるのではないか。


もちろん領土の返還なしに平和条約などありえない。
ロシアの言う「戦争の結果領土が変わった」は、平和条約締結後だ。脇


ただし、今のままではそれこそ1mmも動かない。
平和条約はに置き、島民の実利を踏まえた
要求を認めさせるのが、今すべきことである。