韓国の朴槿恵大統領が、友人に機密を漏らしていたとして、
政界に大きな激震が走っている。
大統領支持率も、異例の5%切りとなり、
完全にレームダックになってしまっている。
昨日、記者会見で公式に非を認め、
検察の捜査にも協力する、とした。
しなければ、余計非難を浴びることから、
それしかなかったのだろう。
しかし大統領職を辞するとは、一切言わなかった。
残り任期1年余り、どうやって乗り切るのか。
キーワードは、対北政策である。
朴政権は、北朝鮮の金正恩委員長が、
核開発の動きを活発させるのと比例し、
それこそ北朝鮮のお株を奪う激しい言葉で、
北朝鮮政府や金委員長を罵ってきた。
その政策は、一定層の支持を得ている。
朴政権の勢力回復には、手っ取り早い政策だ。
朝鮮戦争は、あくまでも国連軍と北朝鮮との間で、
現状は休戦状態であり、まだ終結はしていない。
だからこそ北朝鮮政府は、国連軍の中心であるアメリカに、
国家としての体制を認めさせることによって、
朝鮮戦争を正式に終わらせたいのだ。
しかし米国は、当たり前だがそれを認めない。
北朝鮮の体制を崩し、大韓民国政府を、
朝鮮半島唯一の国家としたいからだ。
金院長の強硬姿勢に比例するがのごとく、
米韓両国は、北朝鮮に対する姿勢を、
態度でも実際でも強くしてきた。
金委員長に対する「斬首作戦」を公開しているのは、
その象徴的なものだ。
朴政権が支持率回復のために、
その姿勢を一層強めることになれば、
最悪、朝鮮戦争の再開ということになりかねない。
もちろん米国や中国がそれを止めるだろうが、
一触即発の事態の可能性が高まることは、
隣国の我が国としては、想定の中に
入れなければならないことは間違いないだろう。