今年に入っての、一連の北朝鮮のミサイル・核実験が、
今月の実験の成功によって、もはや核ミサイルを、
実戦配備できることが鮮明となった。
韓国はもちろん、我が国も射程圏内に入っている。
両国にとっては、一刻も早い米国も含めた、
情報共有などの連携体制の構築が急がれる。
韓国政府も、世論を押し切る覚悟必要だ。
中国も、これまで事実上の抜け穴を作ってきた
経済制裁を、抜け目ないものにする必要がある。
しかし、北朝鮮の体制崩壊による、
難民の押し寄せ等の混乱を避けたく、
有効な策を打ち出せないでいる。
中国のこの姿勢が、結果として
北朝鮮の核開発を成功させたといってもよいが、
中国ばかりを責めても仕方がない。
体制崩壊による混乱は、
中国の不安定要因にもなりかねないからだ。
であればどうすべきか。
中国も、北の核開発には断固反対だ。
思いが同じなら一致は困難ではない。
中国の不安を取り除く協力をすればよいのだ。
難民を外に出さないようにするには、まず食糧だ。
体制崩壊が起きたらすぐに援助できるよう、
日米韓中露で態勢を整えておくのだ。
政治的枠組みも、韓国を中心に決めておく。
いずれにせよ、北朝鮮の体制が崩壊しても、
中国への影響は限定的、となれば、中国も変わる。
そのためには、責めるだけでなく、
一致して行動することが求められる。