Column224.北の核、中国だけを、責められない。 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

今年に入っての、一連の北朝鮮のミサイル・核実験が、
今月の実験の成功によって、もはや核ミサイルを、
実戦配備できることが鮮明となった。


韓国はもちろん、我が国も射程圏内に入っている。


両国にとっては、一刻も早い米国も含めた、
情報共有などの連携体制の構築が急がれる。
韓国政府も、世論を押し切る覚悟必要だ。


中国も、これまで事実上の抜け穴を作ってきた
経済制裁を、抜け目ないものにする必要がある。


しかし、北朝鮮の体制崩壊による、
難民の押し寄せ等の混乱を避けたく、
有効な策を打ち出せないでいる。


中国のこの姿勢が、結果として
北朝鮮の核開発を成功させたといってもよいが、
中国ばかりを責めても仕方がない。


体制崩壊による混乱は、
中国の不安定要因にもなりかねないからだ。


であればどうすべきか。


中国も、北の核開発には断固反対だ。
思いが同じなら一致は困難ではない。
中国の不安を取り除く協力をすればよいのだ。


難民を外に出さないようにするには、まず食糧だ。
体制崩壊が起きたらすぐに援助できるよう、
日米韓中露で態勢を整えておくのだ。


政治的枠組みも、韓国を中心に決めておく。


いずれにせよ、北朝鮮の体制が崩壊しても、
中国への影響は限定的、となれば、中国も変わる。
そのためには、責めるだけでなく、
一致して行動することが求められる。