今週発表された人気芸能グループSMAPの解散が、
リオ五輪報道を押しのけて連日報道されている。
報道される中身を見ていると、当の本人たちや
所属するジャニーズ事務所の声が、あまりに少ない。
今日現在で伝わっているのは、解散発表時のコメントと、
一部メンバーのラジオ番組のコメントだけだ。
他はこれまでの軌跡の他は、誰がどのような言動をしているか、
その言動がどのように解散に影響を与えているか、など、
推測の域を出ないものばかりである。
スポーツ紙や週刊誌などは、「関係者の声」として、
誰が何を言っていたかを伝えているが、
その関係者が誰なのかどころか、どういう関係者なのか、
具体的な言及は残念ながら聞かれない。
つまりこれを他の事件に置き換えると、
解散という「結果」だけがわかっていて、
「憶測による犯人探し」の状態となっている。
本当の事件なら、冤罪報道という極めて重大な問題になる。
もちろん事件ではないので冤罪とはならないが、
解散の原因として名が挙がった関係者は、
たまったものではないだろう。
自分たちの声が直接届いてないのだから。
これに対し「直接出て話してほしい。」という声が聴かれる。
しかし直接出られない事情があるから、出てこないのではないのか。
確かに応援した方としては、本当のことを知りたい、
という気持ちになるのはわかるが、混乱もあることから、
もう少し待ってもよいのではないだろうか。
しかも先にも書いた通り事件ではないのだ。
関係者にすれば、仕事上の付き合いであり、
そこに一般社会の付き合いと何ら変わりはない。
であれば人間関係の仲たがい、ビジネスパートナーの解消等、
冷静に考えれば、この解散も、日常よくある事象の1つに過ぎないのだ。
ただ1点大きな違いがあるとすれば、我が国のみならず、
外国にも計り知れない影響力を持っている、ということだ。
その意味では、関係者がいずれ表に出てきて、
説明する責任があることは、言うまでもない。
解散日の今年年末までまだ時間はある。
それまで、憶測による犯人捜しはやめて、
今までの活動をねぎらうのが、ファンの礼節ではなかろうか。