Column181.次の標的は日本。 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

フランスで起きた同時テロは、
厳戒下で行われただけに、世界中に衝撃を与えた。


事件から半日経っても、全容が見えてこない。


フランス政府は、過激派組織「IS(通称:イスラム国)」の
犯行だと発表した。
そしてフランス人が犯人グループにいるとも。


これは、テロリストが外から入ってくるのではなく、
中にいて計画を進めて来たということである。


日本に置き換えてみれば、「島国だから大丈夫。」
という論理は通用しない、ということだ。


もっともこの論理も、同じ島国でテロが頻発していた
英国を見れば、そもそも通用しないのだか。


ISは、PRが非常に得意だ。
今回のテロも、13日の金曜日という、
キリスト教にとっては忌み嫌うめぐりあわせの上に、
トルコでG20サミットが開かれる直前という、
彼にとっては、まさに「好機」だった。


イスラム国の分派が、バングラデシュで
日本人を「有志連合の協力者」という理由で殺害したのは、
つい最近のことだ。


それも日本人が標的になったのは、今に始まったことではない。
昨年も2人殺害されている。


ISではなくとも、イラク戦争のさなかに、
日本人が拉致された事件が複数あり、
殺害されたケースもあった。


既に日本はターゲットなのだ。


ただこれまでは、国内ではまだ起きていない。
しかし、来年のサミット、5年後の東京五輪など、
ISがアピールできる格好の場は、日本にある。


それに日本国内で日本赤軍など、テロは数多く起きている。
それを知っている世代が少なくなってきているから、
「日本は安全」と思いこみたくなる。
自爆テロの発祥が、一説には日本であることも。


来年のサミットに向け、会場ではない都内を中心に、
また多くの警備が出てくるであろう。


とはいえ限界はある。


ISは効果的に狙ってくる。
自分なりに情報を分析して、例えばサミットの時は、
都内で人の集まる場所にはいかない、などと備えも
場合によっては必要になってくるのかもしれない。