歴代三社長による、利益の先食い・
費用の先送りによる不正会計が発覚し、
その三社長の取締役辞任に至った東芝。
その額はまだ全貌判明していないが、
2500億円に上ると言われている。
この不正会計によって、本来の利益より高くなり、
企業価値を高く見せたことによって、
本来の株価より高い値で株を買ったとして、
米国では損害賠償訴訟が起きている。
ここで良く引き合いに出されるのが、
9年前のライブドアによる利益水増し事件だ。
この時は、買収資産の過大評価や架空売上により、
50億円の利益水増しがあったとされる。
50億円と2500億円、額だけみると、
逮捕者が出ないことに疑問を感じるかもしれない。
しかし東芝の場合、実際にあった売上と費用を、
本来計上すべき時期にしなかったのであり、
(もちろんそれも絶対にいけないが。)
無かったことあったことにしたライブドアとは、
本質的に違うのである。
ただし当時社長の堀江貴文氏は「解釈の違い」と主張している。
あまりよい例えではないが、
借りることは決まっているが受け取っていないお金を
既に手元にあるとしてしまうのに対して、
ライブドア偽札を作ったとも言えるだろう。
どちらが悪質かは言うまでもない。
もちろん東芝の不正会計は、
まだ全貌が分かっていないことから、
この先新たな事実が判明したら、展開が変わる。
ただ額の大きさだけで物事の是非を判断するのは、
あまりに短絡的で、伝える側も、感想を述べる側も、
それを受け取る側も、本質を良く見極めなければならない。
特にネットの情報は、憶測だけで書いてあるものが多い。
それを如何にも事実のように。
情報があふれているネット社会、
受け取る側の力が試される、本欄を読む場合も含めて。