迷走を続け批判にさらされ続けた
国立競技場のデザインが、一転して、
0から見直すという。
本来なら、3000億円の試算が出たときに、
見直すべきで遅きに失した感はあったが、
やらないよりは良いだろうと思われるが、
問題は、間に合うかどうかだ。
完成は、五輪1年前を切るという。
以前にもふれたが、オリンピックは、
事前のテストイベントが義務付けられている。
ラグビーのワールドカップは、
その格好のイベントになる予定だったが、
それも出来ない公算が出てきた。
テストイベントは、1年前に行うのが通例である。
テストを経て、問題点を解決し、本番に備えるのだ。
その解決期間が短くなることも
運営の大きな負担になる。
組織委員会の森元首相は、安倍首相の説得を受ける時、
完成時期の注文は付けなかったのだろうか。
折角見直すのだから、完成の時期は遅らせず、
その代り、面白味はないがシンプルでかつ
安価で出来るものが望ましい。
(工期が短ければその分人件費を中心に費用も減る。)
成熟した国の姿を見せるのなら、
派手なものでなくてよい。
今度の五輪が、日本にとって、
前の東京五輪で始まった日本の栄光の
終わりにならないよう、
計画はぬかりなく、動き始めたら素早く出来るよう、
期待したい。