Column163.本当に来週決めるのか、安保法制。 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

安倍政権が今国会で成立を目指す、
安保関連法制案を、来週にも衆議院を通過させようと、
与党内で調整が続いている。


これに対して野党は対案を出し、
強行採決には反対する構えだ。


安保法制が必要なのは、我が国周辺を取り巻く情勢から、
異論をはさむ余地がない。


しかし今回の与党案の中身は、
我が国周辺の事態とは関係ないところでの事態にも、
国会の承認を不要とし、内閣だけで決められることに、
大きな不安が出てきている。


安倍首相は、今賛成でなくても、
20年経ったら賛同をられることもある、
80時間の審議を経た、として、
決める時は決める、としている。


果たして、今回の法制案は、
20年後に賛同を得られれば、
今は賛同が得られなくてもよいものなのだろうか。


憲法の解釈を変えてまで通そうとする法案を、
今までの例に従った時間だけで通して良いものなのかどうか。


各紙の世論調査でも、
国民への説明は不十分だとする回答が、
軒並み8割前後に上る。


安倍内閣の支持率も、不支持率を下回った。


時間がないのは分かる。


しかし今ここで議論が不十分なまま決めてしまったら、
来年の参議院選挙は、8年前の二の舞になりはしないだろうか。


ここは落ち着いて、もっともっと議論を尽くすべきではないだろうか。