明治日本の産業革命遺産の世界登録が、
今日決まるはずが、韓国の横やりで、あすに延期された。
戦前の韓国人に対する強制労働の文言記載を求め、
それがなされないからとして反対している。
明治時代の話であり、
強制労働があったとされる時代とは違う。
強制労働の記載が必要なのは明らかだ。
近年、韓国では、
日本に関することが国際的に認められようとすると、
何らかの形で妨害に出る。
今回は、事前の調整一旦は韓国も矛を収めたにも関わらず、
土壇場で反対行動に出た。
韓国では、もし登録が認められれば、
外務大臣の辞任は避けられない、とされている。
他国の世界遺産が認められれば辞任、ということ自体、
首をかしげることだが、韓国政府には、
もはや止められない声が、韓国世論にある。
それを扇動しているのは、市民活動団体だ。
韓国では、1980年代の民主化とともに、
声を上げる市民団体が発言力をもつようになり、
政府や一般市民は、その声の前には無力であるという。
韓国の一般市民の反日感情は、言われているほど強くない。
韓国国民の日本訪問者数がここ2年で急増し、
中国国民より多いことがそれを証明している。
しかし、市民団体は声高に叫べば、
反対ではないから、同調せざるを得ない。
従軍慰安婦問題は、韓国政府ではなく、
市民団体が声を上げて問題化した。
韓国政府は、今回、外務大臣を日本に行かせて、
まとめる方向で持っていったが、
土壇場での反対は、無視できない
市民団体の存在があるからだ。
ありていに言えば、声の大きい奴には逆らえない、
ということだ。
これはもはや韓国の国内問題であり、
我が国はとばっちりを受けているが、
政府と話をしても意味がないことがはっきりした。
加えて、一般市民に対する世論調査では、
朴大統領に対し、安倍首相と無条件で会うべき、
という意見が過半数を超えた。
日本が韓国を敬遠し始めた影響が、
韓国国内で出始めているからだ。
とはいえ、市民団体が声を上げている間は、
韓国政府も、一般市民も、日本側も何もできない。
我が国としては、韓国と一定の距離を置き、
敬遠の影響が市民団体も無視できない状況になるまで
待つしかない。
韓国国内にも、日本とのかかわりで冷静な声がある。
我が国も、ヘイトスピーチなどとという、
挑発に乗るような行動を控え、
相手の頭が冷えるのを、待つしかない。