千葉県で18歳の少女が殺害され、
少年を含む複数の被疑者が逮捕された。
この事件は、被疑者のうち被害者と知り合いだったのは、
1人だけだったとされている。
知り合いの被疑者が、他の被疑者とのやりとりで、
犯行がエスカレートしてしまったとの見方もある。
特に、見た目の文字だけのITツールでは
冗談か本気か分からず、また、意気地なしと
思われたくないという心理も手伝っているのでは、
とも言われている。
その点のIT社会における犯行心理状態については、
再発防止の観点から必要だ。当然教育もだ。
しかし例によって、今回の事件も、
被疑者と被害者のトラブル初め、
被害者のプライバシーを詮索する報道が出ている。
正直言って、事件真相解明や再発防止に無関係の、
単なる興味本位の報道による被害は、被害者遺族に、
その補償を求める権利を付与してもよいのではないか。
報道の使命は、公益に繋がる真実の伝聞である。
被害者のプライバシーがその公益に繋がるかどうかは、
個別具体的事例でしか判断は難しいが、
明らかに判別できるものもある。
その基準を、立法や行政の手はなく、報道機関自身で
作っていくようにしないと、訴訟を起こされ、
司法が、判断をせざるを得ない状況に追い込まれる。
見る側も、何が大切かの視点で考えるべき時が、既に来ている。