衆議院が解散され、実質的に選挙突入となった中、
世間の関心や各種報道も別のニュースの方が大きく、
全く低調になっている。
これが、投票率の低下につながりやしないかと懸念するが、
国民の選択なら、それも致し方がないだろう。
その程度のレベルの国民、ということになる。
それより忘れてはならないのが、北朝鮮による拉致問題だ。
中国に見捨てられ、アメリカからは厳しい態度を取られ、
日本との関係改善しか道が無くなり、
如何にも拉致を解決するかのようなそぶりを見せているが、
何らの進展もない。
いつも、今度こそと思わせ、何も出てこない。
遺骨や日本人妻帰国問題などは進めているが、
拉致だけは、どうしても諦めさせたい意図が、
今年の一連の交渉で明らかになった。
安倍政権になって進展すると期待したが、
結局は、制裁緩和させられただけとなっている。
本欄でも何度も言っているが、
解決したらこれだけの援助をする、
しなければ制裁を強化する、と突きつけ、
相手に最後通告をしなければ、あの国家は動かない。
残念ながら誠意は通じず脅しすかしの方が、
よっぽど聞くことは、中国の態度で明らかだ。
今回の総選挙で、このことが争点に上がらないのは、
首をかしげる。
国家の最低の義務である国民の生命を守ることが、
他国の侵略でなされていないからだ。
拉致はテロだ、というなら、アメリカの定義にのっとれば。
列記とした戦争である。
個別自衛権が認められているのなら、
自衛のために国民を取り返すべき行動に、
今すぐにでも出るべきである。
各党とも、この問題を真剣に考えてほしい。
国民も、誰にでも起こりうることだったことを踏まえると、
主権者として、関心を持つ必要があると考える。