Column114.佐世保殺人、政府レベルの取り組みを。 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

今週は、長崎県佐世保市で起きた、
女子生徒による同級生殺害事件を取り上げます。



この事件の容疑者である女子生徒は、
その犯行動機について、被害者に対する怨恨や、
トラブルなどはなく、人を殺してみたかった、と
供述しており、社会を震撼させている。



佐世保市では、10年前にも、
小学6年の女子児童が同級生を殺害する事件が起きている。
こちらは、トラブルは起きてはいたが、
トラブルが起きる以前から
猟奇的な行動が以前から確認されていた。



長崎県内では、その1年前にも、中学1年の男子生徒が、
通りすがりの4歳の男児を誘拐、殺害し、
身体の一部を切りつける事件が起きている。



いずれも犯行動機は、他人の身体を傷つけたい、という、
通常の感覚ではおおよそ思いもつかないことだった。



長崎県、特に佐世保市では、10年前の事件をきっかけに、
命の大切さを教える教育に取り組んできたが、
またしても起きてしまった。



しかしこれを、地域特有に原因を求めてはならない。
なぜなら、このような犯行動機をもつ殺人・傷害事件は、
全世界で、年齢に関係なく起こっているからだ。



このような犯行動機をもつ者は、育った環境にもよるが、
先天的に、反社会的な考えをする、俗語でいう、
「サイコパス」と言われる、一種の精神障害を持っている。



この「サイコパス」は、他人に対する共感性が弱い、
という特徴があるとされるが、
「人を殺してみたい」ということを、
相手がどう感じるかを考えなければ、
犯行に至りやすいことは、容易に想像できる。


(そうはいっても、と思われるだろうが、それが通常であり、
 通常でないのが、このサイコパスなのである。)



連続殺人などの凶悪犯だけでなく、
ストーカーや詐欺の常習犯にも、
そのような傾向が見られる場合があるという。



どの道、通常の感覚では考えられないことを、
容易に想像し実行に移す時点で、大げさに言えば、
人類の存続を脅かすものであり、
その意味では死に至らしめる病気と同じと考えて良いだろう。



したがって我が国では、
精神保健及び精神障害者福祉に関する法律で
精神障害者と定義されている。



ただし、厳密には病気ではなく、
また病質から精神病とは全く違うものともされている。
そもそも精神病は反社会的行動とは全く違う定義である。



なぜなら精神病は通常の生活は送れないが、
サイコパスは、通常の生活が送れており、
だからこそ、犯罪を起こせてしまうのだ。



であればなおのこと、もはや自治体レベルでの
取り組みではなすすべがなく、政府の取り組みが必要なのである。



我が国では、受刑者に対する再犯防止の教育が少ないとされる。
それを厚くするととも、未然に防ぐ教育なども、
厚生労働省や法務省が中心となって、
とリンクんで行かねばならない時期に来ていると感じる。



今週もお読みいただき、ありがとうございました。
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