Column113.中国を笑えない、日本の食糧事情。 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

今週は、中国で起きた賞味期限切れ鶏肉混入事件から、
我が国の食料事情を見てみます。



中国にあるマクドナルドの子会社の工場にて、
賞味期限が切れて返品された製品や、
床に落ちた原料の鶏肉を再利用して
製品にしていたことが発覚した。



アメリカのマクドナルド本社等では、
すぐに対応策をとったが、信用問題は尾を引くだろう。



中国政府当局が工場内の映像を公開し、
捜査に踏み切ったことは、一定の評価ができるが、
政府は以下のメディアは、
「米国子会社の工場で起こした。」と、
中国側の責任はないかのような報道をしている。



その報道の仕方が、当の中国国民の、
さらなる自国製品への不信感を増大させている。



中国における食品生産の管理体制は、
かねてより問題視され続けており、もう、
そのこと自体、いつものことで驚くことではないが、
それでもなお、中国国内で生産を続けていることは、
日本の食糧流通事情を反映している。



アベノミクスでデフレは脱出しつつあると伝えられているが、
「した」という伝えられ方は、未だ聞いたことがない。
食料品を含む日用品は、今もなお価格競争の渦中にある。



少しでも安い物求める消費者心理は普遍的だが、
賃上げが、実際はほとんどなされていないことを示す
とある行政機関発表の統計が読売新聞でも出てきたように、
賃金は、実際は上がっていない。



加えて消費増税だ。
消費者は、中国産がどうこう言ってられないのである。



皮肉なことに、中国では、高所得者層だけでなく、
中所得者層にまで、中国製品ではなく、
日本製品を選ぶ動きが出てきている。



それも中国輸出用ではなく日本での販売用に作られたものが、
店頭に並べられている。



筆者も、それを北京のスーパーで見たときは、
その事情を知らなかったので思わず笑ってしまったが、
そんなやむにやまれぬ状況だったと知って驚いた。



今後も、このような事件は出てくるだろう。
今の日本の状況は、それを笑ってすますことはできないくらい、
大きな問題を抱えている、と言わざるを得ないと、強く感じた。




皆さんは、スーパーで食品を選ぶとき、
産地は気にしますか?



【ご意見のお願い】
 本ブログに関して、皆さんのご意見をお願いしています。
 コメント欄に記事の内容について忌憚なくお書きください。


 なおコメントの内容は、記事の内容に主題的に直接
 深く触れていると判断したものについて、公開を致します。


 それ以外の、例えば「遊びに来てください」的なものは、
 コメント返しのしようがないので、ご高配たまわれば幸甚です。
 公開の有無理由のお問い合わせも、同様と致します。