Column108.2022年W杯、日本も開催地に?! | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

きょうは、敢えてこの話題にします。



ご存じの通り、ブラジルでサッカーのW杯が行われている。
日本がなかなか勝てないことで、ようやく、
ワールドカップがそんな簡単なものではない、
という認識が、日本人の間にも広がっているだろう。



マスコミの、常連国相手に「勝てる!!」の連呼が、
いかに的外れであるかにも、気づき始めている。



最強と言われているブラジルでも、24年間、
優勝からできなかった時期があるだけでなく、
過去2回は、準決勝にも進めていない。



前回優勝のスペインは、連覇の呼び声も高かったが、
1点しか取れず予選敗退した。



イングランドは、エース・ルーニーが
3回目の出場でようやく初得点したものの、
2試合とも敗れてしまった。



さらには、日本より実力のあるヨーロッパの各国は、
出られない大会の方が多いのだ。



日本は、最近のアジアのレベル低下で、
予選通過には、以前ほど苦しまなくなったが、
その分、本大会で苦しんでいる。



しかし、アジアのレベル低下も、
いつまでも、というわけにはいかないだろう。



4年後の2018ロシア大会は出場できても、
8年後の2022カタール大会は、中東各国が
そこに照準を合わせレベルを上げてくるだろう。



と言いたいところが、そのカタール大会は、
今開催が危ぶまれている、と言っても過言ではない。



もともと、開催期間の6月7月に、
50度近く気温が上がることへの懸念があり、
開催時期をずらす国際サッカー連盟(FIFA)の
ルール改正も検討されていた。



そこへ出てきた、買収疑惑である。



W杯の開催地は、FIFA理事の投票で決める。
2022年の開催地は、2018年と同時に行われ、
22人の理事の投票となった。



決定方法は、オリンピックと同様で、
過半数を取れる国が出るまで、
最下位のなった国を1つずつ落して決める。



カタールは終始順調に得票を重ね、
決選投票でアメリカを破った。



ちなみに、この時日本も立候補しており、
5か国中2番目に落選した。



買収疑惑の詳細については、他のサイトに譲るが、
ここまで詳細かつ具体的に報じられていることに驚く。



ヨーロッパでは、2018年の招致に敗れたイギリスを中心に、
再投票を求める声も相次いでいるように、
開催地の決定見直しが現実味を帯びてくるのも分かる。



先週、W杯開幕直前に行われたFIFA総会で、
議題に上らなかったことが、反ってそれを助長している。



そうなると、日本、アメリカや、同時に立候補していた、
オーストラリア、韓国に、再びチャンスが巡ることになる。



伝えられる限りいずれも慎重な姿勢を示しているが、
再投票があるかどうかも分からない段階で、
慎重な姿勢以外示すわけにはいかないだろう。



後8年を切った段階で、W杯を受け入れられるかどうか、
という設備面での問題もある。



もしそうなったら、優位なのは言うまでもない、日本だ。



なぜなら、もともと2002年の立候補の時も、
単独開催できるだけのスタジアム収容能力があったし、
2年前となる2020年には東京で下記五輪が開かれる。



加えてメインスタジアムと想定される国立霞ヶ丘競技場は、
来月から建て替え工事が始まる。



施設面ではアメリカも日本並みにそろっているが、
2002年や、その4年前の長野五輪で、
日本人の「お・も・て・な・し」が、
世界で絶賛されたことも、日本には強力な後押しになる。



先に書いた通り、今の段階で具体的なことを言うのは
はばかる面もあるが、現実味を帯びている以上、
何かしらの準備をしておいて損はない。



ただし!忘れてはならないのは、
東日本大震災で特別大きな被害を受けた
東北三県での開催が絶対条件であることである。




今週もお読みいただいて、ありがとうございました。



筆者は、実は2020年の東京五輪には、
決定前は、賛成ではありませんでした。



震災被災地の復興建設の阻害要因になることが
明らかだったからです。



実際、もう既に建設業界での人手不足、
資材価格高騰が起きています。



もちろん、決まってしまった以上は、
外国の人をがっかりさせないために、
できる協力はしたいと思いますが。。。



しかしサッカーのW杯なら、既に施設は整備されていますし、
そもそも競技の数が1つですから、付随費用も、
五輪に比べ格段に少なくて済みます。



そして何より、東北三県でも開催できることから、
2022年でなくとも、21世紀前半には、
復活した日本で単独開催してほしいと願っています。




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