きょうは、今もなおくすぶり続けている、
従軍慰安婦問題を取り上げます。
第二次世界大戦中に、日本軍に強制連行されて、
従軍させられたとされる女性の問題が、
世界の人権問題になりかけている。
日本政府は、1993年の河野談話で、
一定の解決を図ったが、逆効果だった。
この、河野談話が作成される時に、
韓国政府の意向を大きく反映されたのではないか、
ということが取りざたされている。
もう1つ、実際の被害者の実態が、
政府の機密ということで、全く明らかになっていない。
にもかかわらず、慰安婦問題は、
既定の事実であるかのごとく、
国際的に周知されてしまっていることだ。
強制連行された人はだれなのか。
何人いるのか。
今も存命の人はいるのか。
強制連行はあったのか。
そもそも慰安婦問題は存在するのか。
日本政府が調査した内容を公表しない限り、
河野談話の作成過程を明らかにしない限り、
日本は、慰安婦問題がなかったとしたらそれだけで誤解されるし、
あったとすれば、事実隠蔽と映り、不利な立場に追い込まれる。
日本政府は、プライバシーにかかわる部分を除いて、
一刻も早く全ての情報公開をすべきだ。
しかし、強制連行がなかったという人たちからは、
「河野談話作成には韓国が関与した。」
「強制連行の事実はなかった。」というだけで、
機密文書の公開の声は聞かれない。
今朝の読売新聞が社説で求めたのが例外という、
珍現象ができている。
明らかになったら、なかったと主張していた立場が、
ひっくり返ってしまうのを恐れてではないか。
では、被害者の立場をとる韓国側はどうか。
これが不思議なことに、こちらも、河野談話作成の過程を、
あきらかにすべきでない、と言いだしたことだ。
ただでさえ内政干渉というあるまじき行為な上、
被害者なら実態が明らかになった方が、
より自分たちの立場が確たるものになるにもかかわらずである。
明らかになったら、自分たちが不利になるから
させまいとするなら、被害がなかったことが、
明るみになることを恐れているからではないか。
このままでは、日本の立場がますます苦しくなる。
他にも、第二次世界大戦では、
中国での南京大虐殺も上げられる。
もっともこちらは、米国が、東京裁判の過程で、
「一般市民を虐殺する国家を止めるには原爆を使うしかなかった」と
原爆を使う正当性を主張するために、持ちだしたものであり、
当時の中華人民共和国政府が言い出したものではないので、
性格は少し異なるが、その中国政府が、一定の時期、
被害者数を、当時の人口を超える数を主張した時期があった。
これらも含めて、一体何が本当かを、
調査して明らかにすべきである。
事なかれ主義、それが結局は事を大きくしてしまいかねない。
過去の事実は全く変わらなくても。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんは、どうお感じでしょうか。