Column85.浅田真央もメダルのピンチ? ソチ五輪。 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

今週は、開幕4週間を切ったソチ五輪を取り上げます。




ロシアで34年ぶりとなるオリンピックが、
2月7日、ソチで開幕する。



ソチは、ロシア有数のリゾート地で、
冬季五輪開催地としては比較的温暖で、
プーチン大統領も、長期休暇を過ごすところである。



そのソチで、1980年のモスクワ五輪以来の、
旧ソ連を通じてのオリンピック開催となるだけに、
プーチン大統領も国家の威信をかけている。



実はソチは、1998年の長野五輪の有力なライバルだった。
しかし、開催地決定の91年に、ソ連が崩壊し、
立候補どころではなくなった苦い過去がある。



しかもモスクワ五輪も、当時の冷戦の影響を受けて、
アメリカや日本など西側各国に参加をボイコットされた。



それだけに、ロシアの意気込みは並々ならぬものがあるが、
ソチのすぐ近くに、ロシア中央政府と対立を続けている、
チェチェン共和国がある。



チェチェンは、冷戦終結前後から、
ロシア中央政府と内戦を繰り返し、
今も出身者によるテロが続いている。



五輪開催が近くなり、
そのチェチェンがらみのテロが再び増えてきている。



プーチン政権は、武力をもって徹底的に封じ込める構えだが、
テロは、まさに神出鬼没であり、予断を許さない。


2

1世紀になって、五輪の開会式に、
世界の首脳が出席するのが慣例となってきたが、
欧米各国は人権問題を、日本の安倍首相は、
開会式が北方領土の日という理由で参加しないことになっている。



実はこれは表向きで、テロに
巻き込まれることを恐れているのではないか。



不参加に対して、ロシアはほとんど反応を示していない。
もしかしたら、ロシア側から、不参加を
促したのではないかとまで勘ぐってしまう。



選手団はそうはいかないと思われるだろうが、
これからの4週間の状況で、
参加を取りやめるところもあるかもしれない。



日本選手団も、今回は有力選手を多く抱え、
長野以来のメダルラッシュが期待されているが、
その期待に隠れ、参加に関して
気をもんでいることはあまり伝えられていない。



テロを起こす側は、五輪を中止に追い込むことを目的としている。
一番手っ取り早いのは、選手団に来させないことだ。
となると、五輪中より五輪前の方が効果的だ。



オーバーでも何でもなく、浅田真央選手が出場できない、
という事態も出てくることも、考えねばならない。



そうならないよう、ロシア側には一層の警備を願うしかない。




本日もお読みいただきありがとうございました。
皆さんは、どのように感じましたか?