きょうは、年初に当たり、今年の展望を書きます。
思いついたままに書いていますので、のんびりお読みください。
2014年が幕を開けた。
近年の、大国日本周辺での指導者交代で、
国際情勢もめまぐるしく変化したが、一息つきそうだ。
残念ながら、我が国の周りでは、
不安定の状況が固定しそうだ。
内政でも、特定秘密保護法案が、
議論不十分のまま、成立してしまった。
経済再生の切り札とされたアベノミクスも、
生活者まで行き渡るかどうか、
予断を許さない状況になっている。
【経済再生のために】
なぜなら、この四月には、消費税が上がる。
この影響が、一時的なものであって欲しい願うが、
そうは行かない恐れもある。
どうしても、97年思い出してしまうからだ。
97年に、消費税は、3%から現行の5%に上がった。
途端に消費が落ち込み、急激に景気が悪化した。
もちろんその時はアジア金融危機という、
別の要因もあり、不景気が長引いたが、
消費が落ち込みということは避けられまい。
本来ならその時(この四半期)までに、
労働者全体の賃金を上げねばならないが、
もともと高額の大企業従業員だけで、
本来手をつけねばならない、非正規雇用は上がっていない中、
今期でそれを達成するのは、事実上不可能だ。
アベノミクスで金融商品の売れ行きは活発なようだが、
恩恵を受けるのは、もともと持ってた人たちだ。
もともと持っている人たちはさらに富み、
そうでない人は変われない。
まさに、格差の層固定化•差の拡大という、
一番良くない格差のつき方だ。
なぜなら、社会不安を招くからだ。
詳細後述するが、隣国を見ればよくわかる。
安倍政権は、今年はここに最優先で取り組まねばならないが、
有効な策を打てていない。
以前の小欄で挙げた策を、早く実施して欲しい。
【日本を韓国にしてはいけない】
その隣国とは、言うまでもなく、中国と韓国である。
経済格差が進み、層も固定化したことで、
不満が溜まりに溜まっている。
両国政府は、日本を矛先にしてガス抜きを図っているが、
それも限界に来つつある。
今の反日は、教育のせいもあるが、
経済失策への目を反らせているにすぎない。
もちろん、我が国にとっては迷惑千万な話ではある。
不満が爆発しな寝ない、非常に不安定な社会だ。
格差の不健全な進行は、その意味で社会不安を招く。
韓国の生活者ベースでの経済は、
サムスンの進撃とは裏腹に、目も当てられない状況だ。
大学進学率が7割を超え就職先がなく、
40歳定年が一部で実施され、
失業率は全年齢層に広がりつつある。
先に希望を持てない若者は子供を持たず、
出生率は先進国の中で最低だ。
日本より低い出生率、日本でも囁かれている40歳定年、
不健全な格差の広がり、道を誤れば、
日本は、韓国の後を追いかねない。
韓国は、日本に追いつけ追い越せで頑張ってきたが、
結果は、生活者をわきに追いやり、
財閥企業の株は外資が買い占めた。
国の主役であるはずの国民がわきに追いやられた国家に、
その行く末がどうなるかは、想像するに恐ろしい。
日本が、韓国に追いつく必要はない。
【いまこそ、「おもてなし」を取り戻せ】
その韓国も、かつては、日本より安全な社会で、
とりわけ南部の済州島では、それこそ
「落とした財布が必ず戻ってくる」リゾートとして有名だった。
日本に追いつけ追い越せと、経済成長一辺倒で来たため、
気づいたら、この現状になってしまった。
今の日本社会はどうだろうか。
コンビニの店頭には、
”一攫千金”を狙うタイトルの雑誌が並んでいる。
異常な物欲が覆った、バブル期の日本を思い出すようで
非常に気味が悪い。
では、企業の経費は使い放題か?
全く逆で企業間競争の激化で、こちらは、
「コストカット、コストカット」の大合唱で、
短期決算の影響もあり、常に結果だけを求められ余裕がなくなり、
人間関係の悪化によるメンタルヘルスや個別労働紛争が増加している。
国際社会での競争にさらされ、
自分で精いっぱいになり、他人を想いやる余裕が
なくなってしまっているように思えてならない。
そんな中で不健全な格差が進行してしまったら、
おもてなしどころか、ヘイトスピーチに見る排外行動が、
一層エスカレートしかねない恐れすらある。
本当にそんな状況で、2020年に「おもてなし」などできるのだろうか。
かねてより小欄に記載しているが、
今の日本の生活者の全ての不安は、
「老後に安心が持てない」所に帰結する。
老後の保障さえしっかりすれば、元気な若いうちに何があっても、
未来は安心だと分かれば、今が多少不便でも、悲観は少ない。
不安が解消されれば、その分気持ちに余裕が出て、
他人を思いやる気持ちも出て、まさに「おもてなし」となるだろう。
繰り返しの主張で恐縮だが、やはり、
社会保障で思い切った施策を、ここは望みたい。
(詳細は、下記以前の掲載にありますので、省略します。)
http://ameblo.jp/depthsofnews/entry-11696153096.html
安倍首相は、日本を取り戻す、と言って政権復帰した。
取り戻すべき日本を誤ってはならない。
お読みいただき、ありがとうございました。
年頭から、とりとめもない文章になりましたが、
これが、今の日本を覆う混迷なんだと思います。
今年も、よろしくお願いいたします。