きょうは、ボストンマラソンで起きた爆弾テロを取り上げます。
【お断り】
きょうの記事の中で、犯罪の手口については、
模倣を未然に防ぐため、敢えて抽象的に記述しています。
ご理解くだされば幸甚です。
先日起きたボストンマラソンゴール地点での爆弾テロで、
容疑者の兄弟が、警察と銃撃戦を繰り広げ、兄が死亡し、
弟が、逃走を続けている。
今回のテロで使われた爆弾は、現場から見つかった証拠などより、
知識があれば、比較的簡単に作れるものだったことから、
組織的な犯行ではなく、社会に不満を持つ一般市民ではないかと、
当初から言われており、容疑者の兄弟もそうだった。
比較的簡単に作れる爆弾で、甚大な被害を出していることから、
それだけでも、いつ、どこで起きるか分からない、
誰もが被害者になりうる状況であることが、改めて思い知らされた。
一部で、東京マラソンでも起きかねない、との声が上がったが、
五輪招致の中、あまり大きく取り上げられない。
(余談だが、警備体制も、五輪招致の追い風になると思うのだが…。)
また、「日本は安全」と思いこんでいるような風潮はあるが、
筆者は、今は、日本の方が起きる確率が高い、と感じている。
その根拠だが、1つは、昔から日本は安全、というは幻想で、
1960~70年代には、一般市民が死亡する爆弾テロも起きている。
80~90年代でも、被害こそ食い止められたが、
列車妨害などの組織的な犯行も起きている。
21世紀に入って、2001年の9.11米国同時テロの影響で、
警察の警備が功を奏して、けが人こそは出ていないものの、
やはり、なんらかの社会機能不全を狙った事件は起きている。
東日本大震災を契機に見かけなくはなったものの、
それまで、首都圏の主なターミナル駅では、
警察官が、警備にあたっていた姿をよく見かけた。
ヘリコプターも、上空をひっきりなしに飛んでいた。
テロの情報が入っていたからだろう。
もう一つは、日本は国際的に信用されているから狙われない、
ではなく、信用されているから狙われる、ということが、
アルジェリアで起きた石油施設襲撃事件で明らかになったことだ。
襲撃された施設は、英国の会社がメインとなって開発しているが、
日本の企業も同等に近い形で深くかかわっていた。
その双方の企業のトップが現地入りするの狙ったとされている。
日本側が、国際社会の信頼を損ねないために、犯人側に、
自分たちの要求を飲むだろう、という目論見があったと、
現地では分析されている。
また、我が国でも、今回のボストンの犯人のように、
経済的に苦しく社会とつながりが希薄で
その社会に対して不満を募らせている層が、
潜在的に増えているとの指摘がある。
この問題解決には、きのう、具体化が見えてきた、
アベノミクスの第3の矢「成長戦略」に期待したいところだが、
すぐに効果が出るわけではない。
(これも余談で後日テーマとして取り上げるが、
安倍政権の身内や従来の支持勢力が邪魔する気がしてならない。)
とはいえ、テロは、「まさかこんな所で」という、盲点を狙ってくる。
いつ、何が起きても、冷静に適切な行動がとれるよう、
心構えが、私たちには必要だと、改めて強く感じた。
今回は、あおらないよう気をつけながら書きました。
備えあれば憂いなし、ですが、
なにより、起こらないことを、節に願います。
今週もお読みいただき、ありがとうございました。