今回は、本来見失ってはいけない問題を取り上げます。
北朝鮮が、国連軍との休戦協定を破棄し、
いつでも核ミサイルを周辺国に撃つ、と、
いつもの瀬戸際外交に出ている。
それに対して、G8は共同声明の中で、核だけでなく、
これまで以上に、拉致が大きな問題として取り上げられた。
国際社会では、核だけでなく、拉致の問題も、
ゆっくりではあるが、確実に大きな関心になってきている。
所が、肝心の我が国はどうか。残念ながら、国民の関心は、
小泉訪朝時に比べ、関心が低くなったと言わざるを得ない。
石原慎太郎氏が東京都知事だったころこそ、
継続的に、東京都は、拉致問題の解決を訴えてきた。
猪瀬知事になってからはどうだろうか。
東京五輪承知ばかりに目が行っているような気がしてならない。
石原氏も、国会議員に戻ってからは、
共同代表を務める日本維新の会では、
拉致問題の解決を声高に主張しているようには見えない。
為政者が継続的に声を上げなければ、
国民の関心は低くなるばかりだ。
とはいえ、我々国民も、そのせにしてはならない。
身近な人間が、ゆえなくある日突然自由を奪われて、
何十年と時を経ているのだ。
もし自身がある日突然、拉致されて北朝鮮に連れていかれたら?
もし自身の家族が、ある日突然、何の痕跡も残さず行方不明になったら?
もし自身の友人が、ある日突然、連絡が取れなくなったら?
それを考えれば、拉致は、
自分自身のことであることが、容易に想像できる。
そんなこと想像することすら恐ろしいから、
認めたくないからなかったことにしてきたのが、
結果として、被害者を置き去りにしてきた。
「もう帰ってこないだろう。」
「今更解決なんて無理。」
自身が被害者の家族なら、そんなこと言われて黙ってられるだろうか。
しかも、日本人なら、誰でも拉致に対象になりえたのだ。
ならば、日本人なら、誰でも黙ってられないはずなのだ。
確かに、一人一人にできることは限られる。
しかし、一人一人ができることは積み重ねられる。
だから、私もこうやって、時々声を上げている。
だから、私もご家族同様、絶対に帰ってくると信じている。
これからも、こうやって時々取り上げたい、
全員が、笑顔で家族と再会できるまで。
どうか、これをお読みの皆さんも、
この思いをシェアし、周囲にも広げていただければ、切に願います。
できるだけ、多くに人に関心を持ってもらうために。
今週も、お読みいただき、ありがとうございました。