Column45.春は嵐の季節。災害にご注意を!! | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

桜も散って、いよいよ春本番、と言いたいところですが、
春は、実は一番天気が荒れる、って知っていましたか?



きょうからあすにかけて、台風並みの低気圧が、
日本列島を通過し、各地で洪水や影崩れなどの
気象災害を起こす恐れがあるとして、気象庁が注意を呼び掛けている。



春は、長い冬が明けて生命の胎動を感じさせることから、
一見穏やかな印象をお持ちの方が少なからずいらっしゃるが、
実は、この、冬から夏への季節の移行の時期が、一番天気が荒れる。



昨年も、今回近付いている低気圧に非常に似た低気圧が
猛烈に発達して、各地で災害をもたらし、死者も出ている。



台風が来ている、と思って、警戒に当たることが求められる。



「台風じゃないのだから、大したことはないのではないか。」



台風は、勢力が弱まってくると熱帯低気圧
さらに弱まると温帯低気圧(いわゆる「低気圧」)
と間違って伝えられることがあるが、実は、そこに強弱の差はない



熱帯低気圧とは、「暑い」空気のみでできている低気圧で、
多量の湿気を伴うことから多量の雨を降らせる。



その中で、中心付近の最大風速が秒速17.2mを超えたものを、
「台風」と定義づけているだけである。



確かに、風、という意味では強弱はあるが、
雨量の多少で定義づけられてはいない。



台風から熱帯低気圧に変わったからと言って、
あくまで中心付近の最大風速が弱まっただけで、
雨量や周り風の強さが弱くなった、とは限らない。



温帯低気圧は、熱帯低気圧とは、そもそも出自が違う。
熱帯低気圧が先に書いたように「暑い」空気のみでできているのに対し、
温帯低気圧は、南の「暑い」空気と北の「寒い」空気が、
日本など中緯度の地域でぶつかりあって発達する。



また、台風が熱帯のみでしか発生できないのに対し、
温帯低気圧は、広範囲で南北の空気がぶつかるので、
その範囲は、実は、台風の2~3倍に達する。
(ぶつかるところを、前線、という。)



温度差が大きければ、その分活動が激しくなり、
低気圧の風雨が強まる。



今年の冬は寒かった。その分、温度差が大きくなり、
今回の低気圧の様に、猛烈に発達しやすいのだ。



台風から温帯低気圧に変わった、というのは、
「暑い」台風と、北の空気がぶつかって変質したに過ぎず,

囲が広がる分、災害が大きくなることもあるのだ。



春は、それまで居座っていた冬の寒い空気が、
勢力を強めてきた夏の暑い空気に、押し出されそうになり、
踏ん張って、低気圧を強める、嵐の季節なのである。




今度、低気圧の通過する地域(といっても全国ですが)では、
今一度、災害に対する備えや避難先の確認などを、
しておくことを、是非お勧めいたします。