Column18.安倍総裁に求めたい「先入観の排除」 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

きょうは、今週の自民党総裁選挙で当選した、
安倍総裁に求めたいことを書きます。



今回の総裁選挙で、安倍総裁は、
当初2位になれるかどうか、
石原前幹事長と接戦を演じていた。


その中で、中国の尖閣諸島をめぐる一連の動きに、
断固たる対処を主張していた安倍氏が、
次第に支持を集めるようになった。


選挙結果の詳細は、ニュースサイトに譲るが、
1回目の投票で2位につけて、
決選投票で逆転当選を果たした。


安倍氏に関しては、その断固たる主張が、
近隣諸国との軋轢を一層深めやしないか、という懸念が
ある。


しかし、その懸念は不要であろう。
なぜなら、6年前の首相就任時、
初の訪問国に中国を選び、対中重視姿勢を見せた。


また、翌年の終戦記念日に、靖国神社を訪問せず、
小泉政権で悪化した日中関係を改善させた実績があるからだ。


対中外交では、普段は相手をけん制する立場をとっていた方が、
関係改善に繋がりやすい傾向がある。


先に書いた安倍氏自身の実績もそうだが、
米中国交正常化を実現させたのは、
民主党に比べて中国に厳しい姿勢を取る、
共和党のニクソン大統領である。


なので、外交については、さほど心配はいらないだろう。



気がかりなのは、対抗勢力に対する発言である。


総裁選の最中、立候補者のテレビ出演時、
民主党の輿石幹事長が続投することになったことに対して、
非常に気になる発言があった。


安倍氏は、輿石氏を、
「日本の教育をゆがめた日教組(日本教職員組合)のドン。」
だとして、幹事長続投を批判した。


確かに、日教組は、55年体制下において、
自民党と激しく対立し、一部では行き過ぎた活動も批判された。
安倍氏の祖父、岸信介元首相も、手を焼いたとされている。


しかし、今日では、一部の行動に批判はあるものの、
かつてのような激しい闘争方法も見られなくなり、
交渉相手である文部科学省とも一定の協調姿勢もとり、
対立一辺倒ではなくなってきている。


それに、日教組の組織率も、当初は90%を誇ったが、
今では30%を切り、勢いも衰えてきている。


なにより、「教育をゆがめた。」というが、
正当な権限と責任を持って教育施策を進めることはできるのは、
国会から指名された内閣総理大臣が指名する
文部科学大臣をトップとする文部科学省である。


そして、その国会から内閣総理大臣を出してきたのは、
自民党発足の1955年から2009年まで、
細川・羽田内閣の1年以外は、自民党が指名した内閣である。


つまり、確かに日教組の妨害は大きなものではあったとはいえ、
最終的に、施策を決めてきたのは、
与党を長らく続けてきた自民党自身なのである。


いみじくも、総理在任中、教育基本法の改正という、
責任を果たしたのは、安倍氏自身である。


自民党の総裁を受け継ぐ立場として、
対立する立場を批判するのは当然のことだが、
自民党も変わったというなら、日教組だけでなく、
その他の対立団体も、変わっている。


かつての姿を前提として相手を批判するのではなく、
先入観を捨てて向き合い、言うべきことは言う、という、
現状に即した対応を、外交でも、
教育基本法の改正でもやってきたように、
政権復帰を目指すなら、今から実行してほしい。


それが、「タカ派」批判を収めさせる、
一番の近道であろう。


昨日までに、みんなの党の渡辺代表も再選され、
日本維新の会も発足しました。
総選挙への体制が、整ったことになります。


後は、総選挙がいつになるかですが、
私たち有権者は、各党がどのような主張をするか、
しっかりと見る必要がありますね。