Column16.尖閣侵犯、求められる私たちの覚悟 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

きょうは、いよいよ本格攻勢が始まった、
中国による尖閣諸島侵犯について取り上げます。



昨日、中国の政府監視船線6隻が、
沖縄県の尖閣諸島の領海に侵入した。



我が国政府の国有化への対抗措置、というが、
口実にすぎないだろう。



4週前の本欄で、中国は、段階を踏んで、
尖閣諸島の奪取を狙っている、と書いた。


http://ameblo.jp/depthsofnews/entry-11331437018.html
(中段付近の、桃色文字をご覧ください。)


その時は、第3段階に差し掛かっていとしたが、
いよいよ第3段階に入った、といってよいだろう。



なぜなら、中国では、あす、東シナ海での漁が解禁される。
大量の漁船団が、付近にやってくると予想される。
その漁船団を守る、という口実で、監視船を送り込むからだ。



今回の侵犯は、まだ漁船が来ていない中での、
示威行為とみてよいだろう。
中国側の本気度が揺ぎ無いことが、
否応なしに見せつけられた。



これに対し、我が国の中の反応はどうだろうか。
冷静、と言えば聞こえはいいが、
トップニュースの扱いをしているマスコミは少なかった。


国民の中でも、さほど大きな反応は見られない。



しかし、これで良いのだろうか。
冷静でいることは不可欠だが、冷淡であってはいけない。
いよいよ本格攻勢が始まろうとしているのだ。



政府には、緊急かつ毅然とした対策が求められるが、
国民の側も、それを後押しするよう、
声を上げなければならない。


確かに、2年前のように、レアアース輸出禁止の
対抗措置を取られるかもしれない。
経済的な影響は、大きいだろう。



しかし、自宅に泥棒が侵入しようとしているときに、
そんなのんきなことを言ってられるだろうか。
それだけ事態は切迫しているのである。



一時的に、緊張状態を強いられるかもしれない、
経済的にも影響は避けられない。
それも避ける努力は必要だが、領土を取られたら元も子もない。



私たちに、苦渋の選択、覚悟が、今まさに求められている。


同時に、毎日の報道からだけでなく、これまでの経緯、
相手側の事情など背景の理解、相手側の言動の理由など、
理解を深めることが必要であろう。


僭越ながら、本欄でも、情報提供や提言を続けていきたい。



本日もお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんは、どのように感じられましたか。