Column11.軟弱外交のツケ:露・韓大統領の行動 | 打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

打倒池上彰(さん)!? 元局アナ・元日雇派遣労働者がニュースの深層を斬る!!【毎週土曜更新】

テレビ局ディレクター、アナウンサー、国家資格予備校講師、W杯ボランティア、本書き、日雇派遣、不動産飛込営業、コールセンターマネージャ、ITベンチャー人事総務課長という多彩な経験から多角的な独自視点で、今起きているニュースの深層を、徹底的に好き勝手に斬ります。

きょうは、領土問題を通じ、日本政府の外交姿勢を問います。




昨日、韓国のイミョンバク大統領が、竹島を訪問した。
先月の、ロシアのメドベージェフ大統領が、
北方領土を訪問したのに続いて。



言うまでもなく、両島は日本の固有の領土である。
その根拠は、他のサイトに譲りたい。



2回とも、日本政府の対応は、軟弱と言わざるを得ない。
今回も、なぜ、大使召還だけでとどめるのか。



領土侵入があれば、それを追い払うのが当然の行動である。
ただ、今回は、相手が不法占拠しているという事実がある。



であれば、大使召還や遺憾表明など、
まったく効果のないことをするのは、無駄以外の何物でもない。



であれば、貿易における最恵国待遇から外す、
訪問時の航空自衛隊機の接近など、
相手側に、自身の行動で自身を損ねる、
ということを、自覚させなければならない。



これを言うと、「過激だ」という声が、
どちらかというと右寄りの方からさえいただくことがある。




はたして「過激」だろうか?




既に、外国からの侵略を受けているのである。
それを取り戻すのは、当然で、
イデオロギーとは、まったく別のことである。



(余談ですが、お時間があれば、
 日本共産党のHPをご参照ください。
 同党が、北方領土について、
 自由民主党より踏み込んだ主張をしています。)



政府、とりわけ外交関係者は、
表面上の関係が壊れることを取り繕うがために、
発言でとどめているように思える。



なので、具体的な行動に慎重になっている。

だからこそ、具体的行動が「過激」ととらえられるのであろう。



ではどうすべきか。
組織の役割をはっきりさせて、
その役割に応じた行動を取ればよいだけの話である。



たとえば、今回の様な事があった場合、
・防衛省や海上保安庁は、戦闘機や巡視船の出動
・経済産業省は、貿易関連での制裁施策の発動
・外務省は、その通告。



重要なのは3つ目である。
1,2つ目の行動を取られたら、当然相手側は抗議する。



その際、愚直に説明するのではなく、
「いや、我々の預かり知らぬところで勝手に動いている。
 我々も困っている。だから二度と訪問するな。」
くらいの、狡猾さを持って臨んでほしい。



上記は一例だが、外交とは握手しながら
もう片方の手で殴りあう、という例えがある。



つまり、常に腹をくくった対応が求められる。
事務当局者にもその意志が求められるが、
何より、そのTOPにいる政治家たちこそ、
その覚悟を持たなければならない。


しかし、現状、消費税法案でここまで迷走している現状を見れば、
その隙をついて、訪問を強行されるのは、
相手からすれば、当然のことになる。



忸怩たる思いだが、これが、日本外交の現状である。
解決には、財政同様、政治の安定を図るほかない。




皆さんは、どのように感じられましたか?
本日もお読みいただき、ありがとうございました。