今日の読売新聞に、風邪に抗生物質を処方することに関する意識調査について載っていました。
先日ブログで書いた日本人の「ヘルスリテラシー」の低さがここにも表れています。
一般人対象の調査で、抗生物質は風邪やインフルエンザには効かないのに、効くと思っている人が43.8%もいて、
処方する医者が良い医者だと思っている患者が1/3もいます。
医者対象の調査でも、患者や家族が希望すれば「希望通り」処方する医師が12.7%、「説明しても納得しなければ」処方する医師が50.4%。
あわせて6割以上の医師が処方しているということです。
ということは患者のリテラシーだけでなく医者の治療姿勢も考えていただくとうれしいですよね。
私のオフィスでは、抜歯の時、細菌に感染して腫れたり痛みがある人には抗生物質を出しますが、
基本は痛み止めだけで十分だと思っています。
が、抜歯後痛みなど症状が出る場合は、その人の免疫力が落ちていると疑うと当たることがあるので
内科的にチェックを受けてもらうこともあります。