リテラシーとは、理解や認識する能力です。

 

EU8か国(オーストリア、ブルガリア、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、オランダ、ポーランド、スペイン)で行われたヘルスリテラシーの尺度を測る調査が行われ、同じ質問用紙でアジア各国で行われた調査を合わせて15か国の調査結果の平均点が下のグラフです。

このグラフの国別の平均点は50点満点中の点数です。

 

日本の位置を見るとなんと最下位!

台湾どころかミャンマー、ベトナムより低いのです。

 

図は「健康を決める力 "ヘルスリテラシー"」サイト内の「日本人のヘルスリテラシーは低い」のページからお借りしました。

 

トップはオランダで、家庭医や訪問看護師によるプライマリ・ケアが充実している国だそうです。

日本でもプライマリ・ケアが推奨されてきはじめていますが、まだまだ家庭医制度が普及しているとは言えない状態です。

 

また、日本では学校での保健教育が十分とは言えません。

「保健体育」はありますが、保健の授業はあまり行われずに体育になって「体育体育」になっていたりします。

 

またメディアリテラシーの問題もあります。

日本では新聞、雑誌、テレビへの信頼度が高く、インターネットはあまり信頼されていないので、自分で考え、調べるという態度が不足しているとも言えます。

 

ヘルスリテラシーが低い人ほど病気や治療の知識も少なく、病気の症状に気付きにくいので死亡率が高いこともわかっています。

メディアの情報に受け身で流される人は健康からは遠くなっていくおそれがあり、日本はまさにその典型かもしれませんね。

皆さん、健康についてもっと勉強して、リテラシーアップしましょう!