第117回歯科医師国家試験合格体験記その21【広島大学(現役合格)】 | 歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ

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絶対に役に立つ動画ばかりです!

まだ全部見ていない方は早く全部ご覧ください。

 

 

 

第117回歯科医師国家試験合格体験記その21

ハンドルネーム: おとうふめんたる
出身大学: 広島大学歯学部
受験した国試: 117回(現役合格)

 

117回国試の成績



dentalkokushiから
おとうふめんたるさんは、スパルタゼミの受講生ではないのですが、衛生問題集や「しゃべりまくり薬理」そしてdentalkokushiの大予言をご購入頂き、勉強をされた結果、見事に素晴らしい成績で現役合格されました。

 

合格体験記内に記載がありますが、国公立大学の臨床実習と国試対策の両立は確かに大変です。これは今に始まったことではなく、ずっと昔からこうなのです。(dentalkokushiのときもこうでした)

スケジュールはタイトですが、臨床実習を最終学年で実施するメリットはとても大きいとdentalkokushiは思っております。

やはり6年生で臨床実習をやりつつ、国試の勉強をした方がリアル感があると思うのです。

 

客観的なデータから考えても、私立大学は6年生で授業や試験をたくさん実施する割には国公立大学よりも合格率が良くないわけです。というわけで、dentalkokushiとしては国立大学のスケジュールはこれはこれでいいかなって思ってます。

時間があると余計なことを勉強してしまうデメリットもありますし、、、

 

おとうふめんたるさんには、とても具体的に合格体験記を書いて頂きましたので、国公立大学の6年生にめちゃくちゃ参考になると思います!

それではおとうふめんたるさんの合格体験記をお読みください。



1. はじめに
初めまして、おとうふめんたるです。


実は私は広島大学の歯学部に入学する前に、医学部を目指して四苦八苦していた暗黒の浪人時代がありまして、もう絶対に浪人は嫌だ! という気持ちだけで必死に勉強していました。

浪人時代に学んだのは計画の立て方、勉強の仕方、集中に必要なことその他もろもろ。

思い出したくもありませんが多分あと10年もすれば良い経験だったと笑えるようになるのかもしれません。

今は笑おうとすると不思議と顔が引きつります。大学受験の予備校の地下にあった、空気が澱んでる自習室とかね……トラウマで……。

そのため以前の反省を踏まえ、国家試験では勉強開始のタイミングを考えました。

臨床実習が忙しくなるのを見込んで早めに開始。きっちりと組まれた勉強計画を元に、堅実に合格へ——なーんてことにはなりませんでしたー!(笑) 

国試はそんなに甘くなかったです(爆) 

というか国立のスケジュールがやばい。私立と比較して時間がなさすぎる。ぼーっとしてたら終わりです。

効率よくいきましょう。頑張ろう頑張ろうと言ったって、根性論にも限界はあります。

詳しくは後で書きますが、現役の国公立大学の方(特に実習が9月とか遅めに終わる方!)向けの文章になるかと思います。参考になれば嬉しいです。


2. 受講のきっかけ
2023年12月末。私は追い詰められていました。
最後の模試の結果が芳しくないのは当然として、そもそも実践が全然終わっていない。具体的に言うと、たしか矯正、外科上、基礎上下、パーシャル(半分まで)、麻酔……くらいまでしか解けてませんでしたね。

まあ○月には終わるでしょ、という楽観的な予想を外しまくった結果、年越しを目前にして絶望していました。このままでは不合格間違いなし。つまり国試浪人。浪人生になってしまう。


また1年、あの虚無の時間を過ごすのか……なんてすべてが嫌になり、ぼんやりYouTubeを眺めていたところ、オススメ欄にでてきた一本の動画がありました。

なんだか見覚えがありました——これは6月ごろに見つけた国試の解説動画! わかりやすいな〜と思いつつも実習の忙しさに流されてすっかり記憶の片隅に追いやられていました。もうこの人に相談するしかない。私は慌ててメールを開きました。

というわけで、
dentalkokushi先生には国試約1ヶ月前、12月末に無料カウンセリングをしていただいたところからお世話になりました。スパルタゼミには入ってませんが、動画を購入して見まくっていたタイプです。

このような超直前期にへろへろで泣きついたにも関わらず、快く無料カウンセリングをして下さったdentalkokushi先生にはどれだけ感謝しても足りません。この場を借りまして心よりお礼申し上げます。

dentalkokushi先生のアドバイス無しには絶対に合格できませんでした。本当にありがとうございました。

今思い返してもよく国試に間に合ったなぁとLINEのやりとりを見返しながら思います。なんと先生との最初の会話が12/22! もっとはやく連絡しなさい! と昔の自分を蹴り飛ばしそうになります。

それまで何をしていたんだ? ええそうです、半泣きで終わらない実践を解いていました。結局最後まで全部の問題を解くことすらできませんでしたが、先生のおかげでなんとか合格できました。どうしようもなく時間が無い方、なんとかなります。

 

dentalkokushi先生を信じましょう。そして無駄なく淡々と問題と向き合うだけ。

パニックになるのは時間の無駄だそうです。悩んでいるあいだに一問分の問題研究ができますもんね!


3. 使った教材とか
☆はおすすめ

iPad☆
Good note☆
実践のアプリ☆
ヒューマンアナトミーアトラス(触ってぐりぐり360度動かせる3Dタイプのアトラスです、とっても便利)☆
anki☆
remindo☆

実践2023
ニューテキスト
口腔外科セレクトアトラス
パーフェクトマスターシリーズ(臨床系のみ)☆

個別に購入できるdentalkokushi先生の動画(大予言とか)☆☆☆


元は紙でやっていましたが、実践アプリに移行しました。
実践アプリは普段の勉強だけでなく、直前期に一気に演習したい時や先生の動画内に出た問題を検索する時、あと移動時間に使ってました。
パーフェクトマスターの大事なところはGood noteにまとめノートを作ってました。あと小さいので臨床実習で持ち歩いてました。写真付きで便利です。


4. 大学について
私の大学は例年6年の夏頃まで実習があります。しかも症例を集めるのはハンコ式、レポートもほぼ全て手書きというアナログ具合で、これがまた時間を取られます。

担当する先生によっては私のように夜9時まで必死にカルテ室にレポートを書く羽目になります。

しかもその後直接提出しなければならないため、次の日も夕方どころか夜まで先生を探し回ったりひたすら待たされたりしてやっとこさ提出、なんて日もざらにありました。


とにかく最後まで臨床実習に振り回されました。本当に疲れた。

 

あと実習後半は疲労や症例不足の焦りにより、どの班も症例の奪い合いやら、勉強したいあまり雑用の押し付け合いをするやらで大変ギスギスしていました。

みんなぐったりしていましたね……。


5. 勉強方法について
国立の方、勉強を早めに始めようとしている真面目な方。臨床実習中、計画通りの学習ができる体力は前述の通りほぼありません!できる人を私は心から尊敬します。少なくとも私には無理でした。

大学によりますが、基本臨床実習期間ではそんなに勉強の時間を取れません。結局私も9月まで実習をやっており、そのまま10月の卒業試験にブッ込まれることになりました。気がつくと11月半ばを迎え、慌てて問題集を解いている間に12月が終わり、ろくな準備もできずに1月の本番へ……という暗黒シナリオからギリギリ脱出できたのが私です。文字通り危機一髪でした。

私の場合、臨床実習の大変さは先輩から聞いていたので、CBT後に学年全体が購入した実践とニューテキストを実習までダラダラ解き、5年の冬には一周目を終わらせていました。

正確には、終わらせたつもりになっていました。

その時私が使っていたのは実践アプリでした。あ、間違ったな。お、正解した。ボタンを押せばすぐ分かります。そしてすぐに次の問題に行けてしまいます。さくさく沢山解くことができます。

でもそれがアプリの利点であり、欠点でした。便利すぎてクイズでも解いているようなノリで最後まで終わらせてしまっていたのです。つまり、ただ解いただけ。なんにも頭に残っていないまま、そしてそれに気づかないまま、一周目を終わらせたという満足感だけが残りました。問題研究なんてもちろんしているはずもありません。なんせ国試はまだ先ですから、とりあえず一周一気に解いてみよう、というノリだけでやっていましたから。

さて一周目が終わった虚構の安心感を抱えたまま、忙しさを増す臨床実習。重なる疲労。大量のレポートに押し潰されながら日々を過ごし、ふっと気がつくともう9月です。

久々にアプリを開いてみると、どうしたことでしょう。全ての問題に既読がついていますが、1問目を解いてみたところなーんにも見覚えがない。2問目もデジャヴくらいしか感じない。あっやらかしたなと気付きました。じんわり冷や汗が出ました。

ただ漫然に解いているだけでは勉強にならないなんて、私はとっくの昔に嫌という程知っていたのに、忙しさにかまけてきっちり情報を詰めなかった。その結果でした。

9月の半ばから、真面目に解説や参考書を照らし合わせる勉強が始まりました。ノートにマインドマップのようにしてみたり、とにかく基礎を覚えてみたり。あっという間に10月になり、今度は卒業試験に追われ始めます。私立と違い、国立は基本6年生で基本留年しないためそんなに身構える必要もないのですが、テストはテストです。

追試を喰らうとただでさえ少ない残り時間を奪われます。過去問で必死に対策をしながら卒業試験をなんとかすべてストレートで合格し、ほっとしたらもう11月も真ん中。

必死で勉強時間を増やしますが12月にはメンタルもくちゃくちゃ。身も心もおぼろ豆腐みたいになりながらdentalkokushi先生に連絡するに至りました。計画性とは一体。

dentalkokushi先生からは、まず模試の見直しをするようにアドバイスを頂きました。

そして点数や単なる正誤を見るのではなく、全国平均正解率が高いにも関わらず自分が間違っている問題——『多数派の選択肢』を選べていない問題の復習をすること。

これが自分には盲点でした。大学入試と国家試験は違う。難しい問題を解くテストでは無いのだと。

6割近くが合格する資格試験では、賢いかどうかではなく、『みんなが取れる問題を絶対に落とさないことが最も大切』であると。先生の言葉に衝撃を受け、私は完全に勉強方法を変えることにしました。

国公立出身の現役生は、私のように冬を迎えてしまう学生が少なくなく、第三回模試までに合格点に達することができない人も多いそうです。
なので同じ状況の方、まずは落ち着いて。模試の見直しが終わったら、すぐさま過去問をやりたくなる心を抑えて、dentalkokushi先生の動画を片っ端から全て見ましょう。全てです。めっちゃあります。でも全部見ましょう。大丈夫、まだ時間はあります。ギリギリですがあります。疲れていても動画は見れます。なんとかなります。

私は倍速で二周(dentalkokushi先生の動画内で出てくる問題をアプリで解きつつ解説を聞く形で)してから実践に手をつけ、過去問研究を始めました。

やり方は先生の過去の動画に出ていますが、私なりのをざっくり書いておきます。

①年度別になるように問題を解く。必要そうなら(ただの知識問題でないなら)選択肢一つ一つを吟味して○×をつけて理由も考える。今まで類似の問題がなかったか答えを見る前に思い返してみる。
②回答と解説を見て確認。すぐわからないことは参考書や、時にはネットを使って調べる。忘れていた単純なことは、ポストイットに書き出しておいて後でremindoに入れる。
③次の問題にはまだ行かない。問題文や選択肢のキーワードを引っ張り出して、実践アプリ内で検索する(薬や病名など)と、類題っぽいのがずらっと出てくる。もちろん名前が解説に出てるだけのほぼ無関係の場合もあるけれど、やみくもに似た問題を探すよりも楽。
④類題も解けたら、次の問題へ行く。

上記の方法で勉強するうちに、調べる前から自分でも前に解いた類問や過去問の焼き直しだな、と気づくことができて感動しました。おかげさまで苦手だった補綴もすっと理解できるようになり、なんとか1月もめげずに勉強を続けられました。

私は一人暮らし勢だったので、直前期では1.5倍速にした動画をラジオのようにしながら家事をしたりお風呂に入ったりしていました。
特に購入した「しゃべりまくり薬理」と衛生問題集の解説動画、YouTubeで公開されている微生物の動画、そしてdentalkokushiの大予言は何度も何度も繰り返し聞き、レジュメを見返し。

特に薬理と微生物については先生の声に合わせて話せるくらいにしてから本番を迎えました。

基礎系などの単純暗記は、CBTでも使っていたankiとremindoというアプリが国試でも便利でした。忘却曲線に合わせて作ったカードを表示してくれるタイプの暗記アプリです。

問題を解くのに疲れたらこれをやって休憩していました。完全に忘れる前にアプリの方から教えてくれるのは、暗記から逃げがちな私のような人間にはぴったりでした。remindoは無料アプリなので、試したい方はこちらからどうぞ。

あとグループ学習か個人で勉強するかは、好みによるんじゃないかなーと思います。私は広い空き教室が使える環境にあったので、同じ部屋の離れた場所に各々ぽつぽつ座って勉強、昼休みにだけ今日やる目標などを会話する状態にしていました。

狭い自習室だと周りに集中を削がれたりする話も聞いたので、環境と本人の性格次第かなと。


6. 受験当日について
広島大学生は広島大学、つまりいつも通っているキャンパスが受験会場です。当然かって知ったる場所のため緊張はなく……とは流石にいきませんが、迷子になったりはせずに受験会場へ。昼ごはんは通う途中、近くのコンビニでおにぎりを買って行きました。


1番印象に残っているものとしては、1日目午前の説明が大変長いこと。正直眠くなります。

早く始まらないものかとそわそわしながら待っていました。あと友達が腕時計を忘れて動揺していました。100均のものでいいので予備としてカバンに入れておくと、助かる友人がいるかもしれません。自分が朝つけ忘れた時にも焦らずに済みます。私はいつも受験の時は時計を二つ用意していました。

ギリギリまでdentalkokushi先生の動画のスクショを眺めて最終確認をしてから試験を受けました。動画で見たとこだ!という問題がたくさんあってすごく嬉しかったです。

休み時間は出た問題の間違いに気づいたら病むので、後ろの席で答え合わせし始めた男子たちの声をかき消すため、友達と全くまだ触れられていない分野の復習や出そうなところを予測したりしながら過ごしました。2日目の休み時間も同様でした。

dentalkokushi先生に言われた通り、一度選んだ選択肢は絶対に変えないようにときました。

正直手応えは全くなく、ふとした瞬間に間違いに気づいてパニクりながらも1日目の夜は何も勉強せずに就寝。問題集を見だしたら眠れなくなると思ったので、睡眠時間を8時間確保する方を優先しました。

おかげで2日目もなんとか最後まで解き切ることが出来ました。時間内に解き切れるかどうかがずっと不安だったので、両日全て時間通りに終われて良かったです。


7. 試験後について
採点サービス、私は怖くて使えませんでした……。今も使えた人たちはすごく勇敢だなと思います。
正直落ちたと思っていたので、2回絶望するのが嫌で登録せず、そのまま頭を空っぽにして遊び呆けていました。旅行に行ったり、ひたすらアマプラのウォッチリストを消化したり。勉強の習慣がどうしても抜けず、やらないとそわそわしてしまうため、簿記や英語など全く違う分野の勉強をしていたりもしました。

 

受かっていた場合には最後の長期休みになる可能性があるので、だめだった!と思った方も好きなことをたくさんして過ごした方がいいんじゃないかなと思います。


8. 最後に
いまだに受かったことが信じられませんが、どうやら無事に春から研修医になれるようです。

結果発表後、すぐに保健所で手続きをしている時でさえ実感がなく、数日してこの体験記を書きながらようやく合格したんだ……としみじみ感じています。

これからも良い歯科医師になれるよう頑張り続けます! 
改めましてdentalkokushi先生、本当にありがとうございました!

 

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