113回歯科医師国家試験合格体験記その5(西日本の私立大学:現役合格) | 歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ

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113回歯科医師国家試験合格体験記その5

(西日本の私立大学:現役合格)

 

dentalkokushiより

今回の合格体験記は見事に現役合格された西日本の私立大学出身のランセットさんです。

 

ランセットさんは卒業試験と国試対策を両立させて、素晴らしい成績で合格されました。

卒業試験が独特な大学の場合には国試勉強との両立が課題になりますが、国試の傾向をきちんとつかみ、ポイントを絞って勉強することが合格への最短ルートです。

ランセットさんの場合、通常は月2回程度授業をしていたのですが、直前期は30分授業を1日おきに行うなど、メリハリをつけて授業をしていました。

 

スパルタゼミの授業のペースはおひとりごとに異なりますがオンライン授業の強みを生かして柔軟に対応できたのもよかったと思います。

 

ハンドルネーム:ランセット

出身大学:西日本の私立大学

受験した国試:113回(現役合格)

 

 

1 はじめに

西日本の私立大学出身のランセットです。

この度、第113回歯科医師国家試験に現役で合格することができました。

 

私の場合、個人的な事情で12月まで本腰を入れて国試勉強ができないという状況の中での受験でした。

そのため、時間があまり無かったのですが、絶対に合格したいという思いで勉強時間を確保してきました。

 

 「効率良く勉強したい」、あるいは、「勉強する時間が十分に取ることができないけど絶対合格したい」という方に向けて合格の一助となれば幸いです。

 

 

2 スパルタゼミを受講するまでの経緯

私は自分の大学の国家試験対策に不信感を持っていたため、国試に合格するためには大学に頼らず、自分で勉強しなければいけないと5年生の頃から思っていました。

 

そのため、現役生でも受講できる予備校のネット授業の利用を検討したこともありました。

サンプル動画を見たりしましたが、高額な上に私には合わないなと感じたため、利用しないことに決めました。

実は当初はdentalkokushi先生ではない、他の動画配信講座を利用していたのですが、精神論のウェイトが多くなり、内容的に自分と合わないなと疑問を持つことが多くなってきました。

 

さらに言いますと、大学では細かい内容まで授業することが多く、ある科目の教授の授業は威圧的な上に分かりにくいという最悪な状況でした。

 

いろいろどうするか悩んでいる時に、大学の先生からYouTubeのスパルタ動画セミナーが分かり易いと教えてもらったのです。

動画を試聴すると、とてもインパクトのある動画(笑)で強く興味を持ちました。

そこでdentalkokushi先生に無料カウンセリングをお願いすることにしました。

 

無料カウンセリングでdentalkokushi先生と話した時、大学の不満や勉強に対する不安を一気に吐露したのですが、dentalkokushi先生は「たぶん大丈夫だと思いますよ」と言われたので先生の言葉を信じてみようと思い、スパルタゼミを受講することに決めました。

 

スパルタゼミ生は受講生限定動画(YouTube上の無料動画ではなく、受講生のみに配信される動画です)を視聴することができるのですが、この動画は視聴するのが楽しく、自分の分からないところを話してくれたので頭にもスッと入って、サクサクと見ることができました。

その時感じたことは、自分との相性が良いからこんなにも時間を忘れて見ることができるのだと思いました。

 

合格してから思ったことは、他人が合う授業と自分が合う授業は異なるということです。

早く自分に合う授業や教材を見つけることが合格への早道だと感じました。

 

 

3 国家試験の勉強について

国家試験が難化していると言われる昨今、大学でも予備校でも細かいことを教えがちになると思います。

しかし、dentalkokushi先生がいつも言われているように、国試の合否が決まるのは細かいところではありません。

 

国試対策として、「消去法で解け」という人はいても、「センター試験のように解け」という人は私の周りにはいませんでした。

dentalkokushi先生が「国家試験はセンター試験に似ている」と言われた時には、目から鱗でした。

そう思って国家試験を見ると見方が随分と変わりました。

 

センター試験の受験経験がある方はわかるかと思うのですが、センターでは消去法は当たり前で、問題文中に必ず根拠があるし、何度も練って作り上げられているので模試とはあまり似てきませんよね。

そのことを思い出し、国試の過去問を解き直しました。

 

私立の大学では国試の過去問を早くから解き始めると思うのですが、dentalkokushi先生のアドバイスのように解いてみるとよいと思います。

(私の大学では古い問題もすべて解かせ、やみくもに勉強させている印象を受けました)

 

dentalkokushi先生がよくおっしゃっていることですが、国試対策で一番重要な事は「問題研究をする」ことだと思います。

dentalkokushi先生と初めてお話しした時も、「過去問は解いたことあるけど、問題研究をしていないので不安」と伝えました。

それから、先生のアドバイスの下で問題研究を始めました。

すると、段々と最近の傾向が見えてきて、国試本番で問題を解きながら、「来年はこれが出る」のではないかと予想を付けられるようにまでなりました。

 

そして、これもdentalkokushi先生が言っていることではありますが、「勉強時間と合格は比例しない」のは本当だと思います。

だらだら勉強を手広くやっても合格しません。

時間をかけても合格するわけではありません。

ポイントを掴んで、細かい問題は捨てることが重要です。

マニアックな問題をやり始めると合格が遠のきます。

 

国試を受験した経験がある方であればお分かりのとおりですが、国試直前期になると、色んな情報が出回り(笑)、マニアックなところに目が行く人がいます。

しかし、私はdentalkokushi先生の方針のとおり、国試ではそんなところは出ないだろうと考えて細かい知識や数字は全く覚えませんでした。

こういう数字なんかを丸暗記させようとする講師がいますが、意味あるんでしょうか??

 

直前の2週間は死にもの狂いで勉強しました。予備校の模試にはあまり手を付けず、国家試験の問題を重点的に解きました。

現役生にはよくあることですが、計画していたものは本番までに全部終わりません。

そのため、時間がないと感じていたので、得意科目は勉強せず、苦手科目だけを集中的に勉強しました。

意外と得意科目は勉強しなくても点数取れますよ。

おそらく好きな科目の内容は記憶の定着が良いと思います。

 

高得点は取らず、合格さえすればいいので、あとは戦略です。

直前の勉強が本筋からずれないことが重要だと思います。

模試に即した勉強ではなく、国試に即した勉強をするべきです。

 

 

4 勉強方法について

心掛けていたことは、高得点を取るのではなく、全ての領域で合格点を取るということでした。

 

高得点を取ろうとすると、細かいところに目が行きがちです。

でも合格するためには、みんなが解ける問題が解けて、みんなが解けない問題は無視すれば良いのです。

いつもdentalkokushi先生が言われているように「多数派に乗れば合格する」という話です。

 

時間がない状況で不安になりながらも、朝の支度をしながら、お昼ご飯、晩御飯を食べながらなどの隙間時間を使って、スパルタゼミの受講生限定動画を聞き流していました。

私はずぼらな性格なので、全ての動画をきちんと机に座って見ることは続かない気がしたので、「ながら勉強」が良いと思って時間を有効活用していました。

 

国立の人達が、10月から本気モードになるのは知っていたので、遅れを取っている自分にかなり焦りました。

スパルタゼミの授業の回数を増やしてdentalkokushi先生と話をして、勉強の方向性を確認し修正することを心掛けました。

dentalkokushi先生は国試に不要なところは「それはいりません」と言ってくださいますので、国試の傾向が見えてきましたし、勉強の効率が上がりました。

 

 

 5 私立大学と国立大学の違い

私立大学は国立大学よりも早めに国試勉強を始めます。

それにも関わらず、国立の方が合格率が高いわけです。

 

その理由はいろいろ考えられると思いますが、国立の人はセンター試験慣れをしているというだけではなく、時間がないから特に直近の問題を重点的に解き、問題研究ができている点があると思います。

私立大学では早めに勉強し始めている分、色んな知識を頭に入れて手広く勉強した結果、核心がぼやけてしまいがちな印象を持ちました。

 

私はこれまで様々な国立大学の人と話してきましたが、国立の人はきちんと定義が言えるんですよね。

例えば、エプーリスについては、「歯肉に“限局”した腫瘤」とスラスラと話します。

この定義だけ知っていれば、歯肉にないものは選択肢から全て外すことができます。

これだけを知っていれば良いので、勉強時間はあまりいらないはずです。そうすると、直前の勉強でも充分間に合うと思います。

 

そして私立大学で一番厄介なのが卒業試験だと思います。

卒業試験が国試と乖離していなければ、国試の合格率も良く、授業も的を得た内容を講義してくれていると思います。

そうではない大学では、卒業試験の勉強と国家試験の勉強を別個に対策しなければなりません。

 

ただでさえ授業がぎっしりと入れられていて、授業の復習をする時間がない上に、国家試験の勉強を別にするとなれば、到底時間が足りません。

授業がタイトに組まれている大学では、大学の授業の良し悪しがダイレクトに合格率に繋がると思います。

 

これは割り切って考えるしかないので、まず卒業試験を早くクリアするために国試勉強は後回しにして、卒試勉強に重点を置いて勉強しました。次に、卒試をクリアした時点で国試勉強をし始めました。

今振り返っても、国家試験より卒業試験の勉強の方が大変だったように感じます。

 

卒業試験が難しい(変に難しい?)大学の方は、計画的に勉強されることをお勧めします。

 

 

6 使用した教材

・Answer(DES)

(DESの回数別は巻末に問題がついているので、国試2日前に本番のように解き直しました。感覚を掴むのに良かったです)
 

・「薬がみえる」Vol.1~3(MEDIC MEDIA)
(これは、国試合格後も使えるとても良い教材です。とても分かり易かったです。)

 

・「公衆衛生が見える」(MEDIC MEDIA)
(体系的に理解できる良本です)

 

・歯科国試パーフェクトマスターシリーズ(医歯薬出版)
 

・スパルタゼミの受講生限定動画やdentalkokushi先生の衛生系問題集

 

 

7 最後に

dentalkokushi先生のカウンセリングを受けて、即決して受講を決めたことが功を奏しました。

周りの人より勉強時間が少ない時間で合格できたのはdentalkokushi先生のおかげです。


国家試験の受験には不安が大きいと思います。

でも国家試験は多数派が正解する問題をきちんと正解すれば合格できる試験なので、身構えずに大事なポイントに絞って勉強すれば時間が少ない状況でも合格できると思います。


国家試験を軽く考えていた私とっては、想像以上にきつかったです。適度な息抜きを入れて、メリハリをつけた勉強をされることをお勧めします。
 

私の合格体験記が、皆様の合格への道しるべの一助となることを願っています。


長文となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。