今回は僕が某大手歯科技工所に勤めていた時の、リーダーとしての仕事内容を紹介します。
僕が任されていたのは、技工物として最初に作ることになる模型ばかりを扱う「模型室のリーダー」です。
人によって初めに配属される部署は違うし、部署ごとに配属される人数も違ってきます。
ここ「模型室」では、だいたい一度に3人の新人が毎年配属されます。
他部署では入ってもせいぜい一人くらいなものだったと思います。
思い返せば本当にたいへんでした💦
そこで、まずは仕事できついと思ったポイントをまとめていきます。
- 先輩歯科技工士との確執(個人的なものです)
- 段取りの組み方
- 新人教育
- 壊された模型の修理
- 入ったばかりの新人をすぐに辞めさせないこと
- 営業さんとのやりとり
- 歯科医院とのやりとり
- 他部署との連携
~模型室の1日~
- 受け入れ(製作日数・預かり品の書き出し)
- 印象に石膏を流す・出来ている模型はトリーマーで削る
- 口蓋トリーマー
- 穴あけ
- ピン立て
- 埋没
- セパレート
- マウント
- トリミング
- 支台歯処理
- トリミング(支台歯形成)
- 模型修正
- 時間管理
徹底した時間管理
自分で立てた段取りの時間通りに終わらなければ、当然他の作業者たちからの信用を失ってしまいます。
例えば、今日は20時に終われそうだから頑張りましょうと言っていたのに、毎日のように1時間、2時間とオーバーしていては「あいつの言うことはあてにならない。どうせ今日も遅れるんだろう」と思われてしまい、だらけて作業されることによって更に遅れがでてしまうことになります。
まだ20代で入ったばかりの人にとっては、早く帰って遊びたいという人も多いんです。
だからまず信用を得たければ、時間に関しては特にシビアにならなくてはなりません。
そこで僕が常に気をつけていたのは、終了時間からの逆算です。
どこかで遅れが出た場合は、自分がその工程に入るなりして挽回することが大切になります。
時間は必ず守りましょう。
適材適所の配置
作業工程は様々にありますが、どこの作業を誰に任せるかはとりあえずは適当だと言って配置を決めました。
でも本当はその人の特性をよく見ています。
コミュニケーション能力の高い人には、他部署とのやり取りが多い工程に配置。
器用な人は細かい作業を、そうでない人は大まかな作業工程へとついてもらっていました。
ただそれで固定という訳ではなく、いつでも他の作業がしたければ、僕に言ってくれればいつでも配置替えをするからと言っていました。
だから今の作業工程をするにあたって文句を言うのは、なしだとも言っていました。
要は器用不器用関係なく、やる気のある人はどんどん仕事を覚えていけばいいだけの話なんです。
結果、誰もあの仕事がよかったのになんて文句ひとつ言わず、自分の任された仕事をきちんとこなしてくれていました。
向き不向きに関しては、最初によく観察していたのがよかったのかなと思います。
まとめ
一部署をまとめるにあたって、僕が新人クラッシャーにされて嫌だったことは徹底的に排除しました。
- 全員の前で叱る
- 気に入らないからといって無視をする
- 精神的に追い込む(自分で追い込んでいることに気付いていない)
- 無理にお酒の席に誘う
- 大した権力もないのにそれを振りかざす