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でんたくんのブログ

ゴルフとグルメが大好きなアラフォーです。
瀬戸内海沿岸に生息しています。

ブータンには男前がホントに多いんですよ
国王夫妻の美男美女ぶりは有名ですが、国民もなかなか。
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チベット仏教の教えのためか、男性も女性もとても親切です。
そして、男性も女性もみんな素敵な笑顔です。


民族舞踊を見た時のダンサーです。8頭身!
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うちのガイドアシスタントの男の子もなかなかのイケメン。
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彼はまだ日本語の勉強中です。
移動のバスの中で英語と日本語を交えての日本語教室が始まりました。
日本人:あなたはイケメンですね。
ガイド:ベツのイイカタ、シッテマスヨ
と日本語学習メモを取り出しました。
オトコマエ、イイマスヨ
やっぱりよく言われるんだ。。

彼は日本語ガイドの見習いを初めて5ヶ月目だそうです。
3ヶ月前、日本から女子旅にきた女の子を彼女にしたらしい。
出会って3日目でキス しちゃったそうです。

この告白にはメインガイドをしていた現地旅行会社の社長もフリーズえ
しかし、社長はこう私たちに教えてくれました。
ブータンでは男女関係はオープンで自由なんだ。
でも、若いガイドには
日本人はオープンではないので、中には誘われて不愉快な思いをする人もいるだろう。
ブータンで不愉快な思いをしたと日本に持って帰ってほしくない。
だから自分から誘うのは慎むようにと言って聞かせるだけど...

相手に行動を改めてほしいときの伝え方
~本人ではない誰かの話として伝える~

社長、やっぱりあなたはオトコマエです好



ブータン入りして3日目、高地の空気になれた頃
今回の旅のメインイベント、タクツァン僧院にお参りします。image.png
標高3000mのこの僧院を目指してトレッキングです。

この日は雨 予報だったのですが、ありがたいことにくも。 でした。

馬に乗って上がることもできますが、仏教的にはあまりよくないとか。。
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最初は仲間そろって歩きますが、
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体力差から次第にバラけていきます。

そこでうちのメインガイドを務めてくれた現地旅行会社の社長にいろんな質問をぶつけてみました。ガイドブックに掲載されていないリアルな生活感を知りたかったのです。


- ブータンにはどんな税金があるの?
Business Income Taxは30% (BIT 日本の法人税)
Private Income Taxは累進税率(PIT 日本の所得税)

- BITが30%って高いと思わない?日本は40%弱だけど。。
高いと思うよ。でも国のために必要なんだ。
今までインドに頼りすぎた。
100ヌルタムは100ルピーとして使えるよ。(ルピーにペッグしているらしい)
ブータンは何もかもインドからの輸入に頼ってきたんだ。
本当はブータンでも生産できる米やたまねぎまで。
だからヌルタムが足りなくなるんだ。
実際には100ヌルタムは150ルピーほど価値なっている。
ブータンは教育と医療はタダだよ。(私立を除く)
BITを自国のために使うなら、それは必要なんだ。
ブータン国内でできることを増やしていかないといけないんだ。

- 正直、税金払うのバカらしいなとか思ったことないの?
観光業はステートメントがあるからごまかせないんだ。
農業はごまかせる。それを考えると・・・ネ。
でも税金をごまかそうとするのはまだ教育ができてないんだ。
特に田舎はね。だから、僕たちが税金を払って、教育にお金をまわす。
そうすることでブータン全体の底上げをしていかなきゃいけないんだ。

道はかなりの急傾斜。社長は息を弾ませながら、一生懸命答えてくれます。

急速な経済発展やネット普及によるブータン人の価値観の変化...
近隣国とのせめぎ合い...
チベットの小さい国が抱える大きな課題と
それに立ち向かう独立国としての誇りと自信を知ることができました。
と同時に日本は恵まれてるなと思いました。


そうこうしているうちに2時間ほど登山すると標高2800mのレストハウス付近に。

すかさずマニ車をまわす社長。
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一息休んだら、寺院であと1時間!

このカップルはとっても仲良し。ずっとじゃれてます。
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なが~い道中、どこからきたの?なんてオトモダチができたりします。
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かなり近づいてきました。
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この滝はすごいパワースポット。心洗われます。
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僧院入口に到着しました。
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ここから先は写真NGです。。

お堂の中で3人の住職さんが理趣経をあげられました。
小さいお堂の中に響き渡る美しい声に胸が熱くなり、
あっという間の30分でした。

帰国して調べると、
理趣経をあげられたのは、わかってる人のおとなのチョイスだったようです。
チベット仏教には歓喜仏もありましたから。。

パワーを与えてくれる山でした。
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クズザンポーラ(おはようございます)

ホテルの女性にキラの着付けをしてもらいました。
ひとりじゃ着れない気がする。
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いざ街にでかけよう!

橋には無数の旗がかけられています。
この旗には仏教の経典が書かれています。
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橋に経文旗をかけるのは、
旗が風になびくことで経典を読んでいます、
そして、橋の下の川の流れと一緒に仏教が広まります
というすてきな意味があります。
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幸せ、悪魔からの勝利、家族、弔い・・・
そんな意味が旗には込められています。
ブータンにはお墓がありません。
亡くなると荼毘にふし、その後川に帰っていくのです。

メモリアル・チョルテン
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円形の柱のように見えるものはマニ車です。
左回りに1回まわすと1回お経を唱えたのと同じ効果があるそうです。
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チベット仏教は輪廻転生を信じています。
そのため、畑仕事などから引退したおじいちゃん、おばあちゃんが一日中
来世でいい人生が送れるよう、マニ車を回して祈りを捧げ功徳を積んでいます。
生きとし生けるものすべてがしあわせに暮らせますようと。

タシチョ・ゾン  国王のオフィスです。
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この中の寺院で大震災直後の2011年3月12日、
国王とお堂を埋め尽くすほど大勢の僧侶たちが
日本のために祈りを捧げてくださったそうです。
ブータン第5代国王の戴冠式が行われた場所でもあります。
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      ※これはバターランプの写真です。
       タシチョ・ゾン内は撮影禁止です。

ブータンの人びとのやさしい気持ちに感動しながら、
3人の住職さんをはじめ仲間とともに般若心経を唱えました。
直後、夜のお勤めの時間となり、次々に僧侶がお堂に集まってきました。
100人をこえる子ども~年配の僧侶たちが声をあわせてお経を唱えます。
荘厳な空気と静かな迫力に自然と涙があふれました。

こちらはパロ・ゾン
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キアヌリーブス主演の「リトルブッダ」の撮影地にもなったそうです。image.png 

ブータンはチベット仏教を国教としています。
ブータンの幸福はチベット仏教と共にあるように感じました。
若い人も年配の人も、信心深い。生活の中に仏教が溶け込んでいます。

この旅行の前に、ブータンを知るために何冊かの本を読みました。
その中でチベット仏教について書かれたこの本と運命の出会いをしました。
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この本に書かれていることを会得できれば、
豊かな物資に囲まれ、時間に追われるように生きる日本人である私でも
ブータンの人々の幸福感を体現できるかもしれない。
『平和な心というろうそくの明かりを人生の戦いの嵐から守る。
そして、開かれた肯定的な態度の光を、ほかの人々に向けて送る』
ための方法が体系的にまとめられています。

また、今回の旅行にご一緒した住職さんは、
『お寺は生きた人のためのみんなのものであって、
亡くなった方だけのものではありません。
ましてや、住職のものでもなんでもありません。』
という生き方をされています。

今回の旅で、仏教は生きるための哲学だということを学びました。