ブータン入りして3日目、高地の空気になれた頃
今回の旅のメインイベント、タクツァン僧院にお参りします。

標高3000mのこの僧院を目指してトレッキングです。
この日は

予報だったのですが、ありがたいことに

でした。
馬に乗って上がることもできますが、仏教的にはあまりよくないとか。。
最初は仲間そろって歩きますが、
体力差から次第にバラけていきます。
そこでうちのメインガイドを務めてくれた現地旅行会社の社長にいろんな質問をぶつけてみました。ガイドブックに掲載されていないリアルな生活感を知りたかったのです。
- ブータンにはどんな税金があるの?
Business Income Taxは30% (BIT 日本の法人税)
Private Income Taxは累進税率(PIT 日本の所得税)
- BITが30%って高いと思わない?日本は40%弱だけど。。
高いと思うよ。でも国のために必要なんだ。
今までインドに頼りすぎた。
100ヌルタムは100ルピーとして使えるよ。(ルピーにペッグしているらしい)
ブータンは何もかもインドからの輸入に頼ってきたんだ。
本当はブータンでも生産できる米やたまねぎまで。
だからヌルタムが足りなくなるんだ。
実際には100ヌルタムは150ルピーほど価値なっている。
ブータンは教育と医療はタダだよ。(私立を除く)
BITを自国のために使うなら、それは必要なんだ。
ブータン国内でできることを増やしていかないといけないんだ。
- 正直、税金払うのバカらしいなとか思ったことないの?
観光業はステートメントがあるからごまかせないんだ。
農業はごまかせる。それを考えると・・・ネ。
でも税金をごまかそうとするのはまだ教育ができてないんだ。
特に田舎はね。だから、僕たちが税金を払って、教育にお金をまわす。
そうすることでブータン全体の底上げをしていかなきゃいけないんだ。
道はかなりの急傾斜。社長は息を弾ませながら、一生懸命答えてくれます。
急速な経済発展やネット普及によるブータン人の価値観の変化...
近隣国とのせめぎ合い...
チベットの小さい国が抱える大きな課題と
それに立ち向かう独立国としての誇りと自信を知ることができました。
と同時に日本は恵まれてるなと思いました。
そうこうしているうちに2時間ほど登山すると標高2800mのレストハウス付近に。
すかさずマニ車をまわす社長。
一息休んだら、寺院であと1時間!
このカップルはとっても仲良し。ずっとじゃれてます。
なが~い道中、どこからきたの?なんてオトモダチができたりします。

かなり近づいてきました。

この滝はすごいパワースポット。心洗われます。

僧院入口に到着しました。
ここから先は写真NGです。。
お堂の中で3人の住職さんが理趣経をあげられました。
小さいお堂の中に響き渡る美しい声に胸が熱くなり、
あっという間の30分でした。
帰国して調べると、
理趣経をあげられたのは、わかってる人のおとなのチョイスだったようです。
チベット仏教には歓喜仏もありましたから。。
パワーを与えてくれる山でした。