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でんたくんのブログ

ゴルフとグルメが大好きなアラフォーです。
瀬戸内海沿岸に生息しています。

この本によるとブータンにはMBAがたくさんいるらしい。

ブータン、これでいいのだ [ 御手洗瑞子 ]

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 (結婚してるけどお相手できます)

自分の人生は一度きりなんだ。楽しまなくちゃ。
いい人がいたから結婚した。
でも、ほかに素敵な人に会ってしまった。だったら、その人と付き合う。それだけだよ。
MBAといっても、経営学修士号ではないようです。

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今回のアシスタントガイドさんは、
大阪に彼女がいて、来年彼女の両親に会いにいくんだ。
お姉さんとふたりで暮らしてるんだって言ってたけどね。

facebookのステータスが既婚になってたよ...
奥さんとのツーショット写真もUPしてるよ...
どうやら、彼もMBA らしい。





楽しい旅行も終わりが近づいてきました。
ブータン→インド→中国を経由して日本に帰ります。
その後「修行の時間」が待っていたとは知る由もなく・・・

4時起きでブータンからインド・コルカタに移動して1日観光の予定でした。
この日、社会主義の大規模なデモがあり市内は大渋滞。
1ヶ所の観光を除いて、ほぼ1日バスで郊外を走るだけ。
バスの窓からコルカタの街並みを堪能しましたムムム
そのまま夜中0:30にコルカタから中国・昆明へ。今夜は機中泊です。

予定では5:10昆明に着き、成都→上海→日本と乗り継ぐはずでした。
ところが、飛行機が5:30に着陸しても様子がおかしい。。動きがない。
しばらくして昆明が悪天候のため成都に着陸した、このまま機内で待つように、
とアナウンスがありました・・・・
それならここで降りたいのですが、入国管理の関係で昆明でしか降りられないとのこと○| ̄|_
行きも昆明は濃霧で2時間遅れたよな~。
ブータンをでて24時間経過。 退屈なので、隣のインド人と雑談しました。

その後飛行機が動き出し、昆明に9:00に着きましたが、予定の成都行きはすでに出発泣
上海への代替便がとれず、6時間空港のベンチでひたすら待つのみ。
空港内の飲食店で食事を取りたくても、いつ状況が変わるかわからないからベンチに座っているだけです。
予定通りに日本に帰れないことは確定ですガクリ(黒背景用)

ブータンを出て30時間以上経過しました。
そのほとんどが座る姿勢。ただ待つだけのなが~い時間。 
疲労のためか怒りが不定期にこみ上げてきますパンダ
ボロぞうきんのような顔で空港のベンチにボーっと座っていますが、心中はこんな感じです。
なんで中国乗換えなの?バンコク経由にすれば今頃日本についてるじゃんムカムカ
なんで霧で有名な昆明で乗り換えるの?
なんで国慶節(日本のGWみたいに大混雑する時期)に中国で乗り換えるの?
企画の段階でちょっと調べリャ、わかるじゃんむっ  明日は仕事のアポがあるんだけどううっ...

でも、怒りの感情は精神も肉体も蝕みます。
「イラっとしてはいけない。みんなつらいんだ。自分をコントロールしなきゃ。」
と繰り返し自分を説得しますが、怒りの感情という猛獣は到底飼いならせそうにありません。
そのうち、猛獣を飼いならすことをあきらめました。
あ~またイライラしてんな~、自分。あとでつかれるぞ~。
ま、つらいのはわかるけどさっ、どうしようもないんだよね~
とイライラしている自分がバカバカしくなってきましたにこ
すると、より楽しむには何をしようかと考えるようになり、
昆明で仮眠する時間ができたのですが、市内の観光地に繰り出しました。
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その夜上海に向かいますが、国慶節でホテルも満室。
飛行機の大渋滞のため着陸できず上海上空で1時間旋回しましたが、
待つことにも慣れてきました。 麻痺かもしれません。

どうやこうやでブータンから65時間、日本の空港に戻ることができました。
うちに帰ったらだんなはんが玄関を開けて、昆布のおにぎりを買って、
おかえりと迎えてくれました。 ただ、ただ、号泣ですなみだなみだ

☆この修行で悟ったこと ~楽しく生きるために~☆
1.どうしようもないことは受け入れる
  →順応した方がラク
2.自分の心は自分で決める
  →自分はイライラしていたいのか?
3.つらい状況でも楽しめる何かを見つけてみる
  →楽しいこととつらいこと、同時に2つのことは考えられない
4.仲間を大切にしよう
  →困難にあっても、人との関わりあいで心が救われればなんとかなる
5.トランジットは最小限に・・・乗り換えの回数とリスクは正比例する
  →危うきに近寄らず

今回の旅行でさまざまな人々の生活スタイル、人間関係に関する考え方、
宗教観、異文化の共存などたくさんの価値観を体験しました。
いつか参拝した寺院の名前を忘れようとも、仲間とのこの体験は活かして生きたい。
住職さん、貴重なご縁をありがとうございました。
一緒に行った仲間がよい人達で救われました。
ほんとうに感謝です。

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旅行後、参加者全員の似顔絵を描いたすてきなイラストをいただきました。
面白きかな地球人!
ブータン観光はちょっとトクシュにゃんじゃい。
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ビザが必要になるのですが、
事前に現地旅行会社から政府観光局に旅程を提出する必要があります。
そして、一泊US$290(23,000円、約15,000ヌルタム=公務員の月給相当
そのうち、US$65(5200円)がロイヤリティとして政府に入る仕組みです。
ブータンの産業は、電力、農業、そして観光業。
大事な外貨獲得の源なのです。

この料金、公定料金なんです。
つまり、どこの現地旅行会社をつかっても、どこに泊まっても、
何を食べても観光客が払う料金は一緒なんです。

それを知らず、外国人向けのバイキングでは物足りず、
ローカルの料理を食べた~いと遠慮なく要求。
(以下、取り分けた後の写真ばかりで恐縮ですが。。)
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エマ・ダツィ(とうがらしとチーズの煮込み)

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まつたけ(ブータン産は日本に負けない味です)

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そば(ピリ辛に炒めて卵でとじている)

これらの追加オーダーは現地旅行会社の利益から支払われています。
いよっ!社長!!

ブータンは信号がありません。これが国内唯一の信号です。
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人力です。しかも夕方は早々に無人になります。

観光中もゴやキラを買いたい!仏画を買いたい!切手買いたい!
とお願いすると、たいてい叶えてくれます。
モモ食べたい!とお願いしたところ、自由時間にごちそうしてくれました。
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3人の日本人で社長とドライバーさんに質問攻めです。

-仏教にも詳しいけど、どうやって勉強したの?
ブータンでは一般人は寺院や仏教のことを学ぶことができない。
仏門に帰依するしかないんだ。本がないから。
だから、事前に寺に参拝して質問したり、ガイド中に観光客の質問を僧侶に通訳したりして学んだよ。そうすれば、次回は自分の言葉でお客さんに伝えられるからね。

-ガイド上手ですね。飽きさせない。
お客さんの興味や反応に応じて解説するんだ。
1.興味のある人 2.興味のない人 3.すぐ写真を撮りに行く人
それらの人数の割合を見ながら状況、反応によって
解説を増やすか、短くするか決めるんだ。
車中で景色のいいポイントでは景色を楽しんでもらいたいからね。
お客さんがガイドに集中して見逃さないよう、僕はしゃべらないんだ。

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左が社長、右がドライバーさん

-年に数回日本にくるそうですが、日本はどう?
交通、ビルをはじめ、あらゆるシステムがすばらしいね。
自動改札は特にすごいよ。お金を払わない人がでないシステムだもの。
でもね、日本でニュースを見ると親族の間での殺人事件が多いね。
何か日本のシステムがおかしいんだろうな。
ブータンにも年に1度くらいは殺人がニュースになるけどね。

-しあわせですか?
第4代国王はGNH(国民総幸福量)を重視して国家の幸福を導いたんだ。
今はたくさんの物資がはいったり、ネットが普及したりして
個人の幸福はさまざまになったんだ。
国家の幸福の次は個人の番だんだ。
でも経済発展と心のバランスをとることはむずかしいことだ。
そのことにこれからブータンが挑んでいくんだよ。

政治の話、経済の話、国王の話、プライベートの話、
何を聞いてもよどみなく
国家の現状と問題、それに対する解決策、私見を気持ちがいいくらいスパっと答えてくれました。

パロでは離れのコテージに宿泊しました。
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たしかにブータンは治安がいい。部屋の鍵が南京錠です。。
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夜も社長はこのバーで仲間たちにつきあってくれたそうです。
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国の基幹産業である観光業にあって
ガイドさんは民間の親善大使。
社長、プロフェッショナルですね。