ブータンを行く5 ~ブータン観光特殊事情~ | でんたくんのブログ

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ゴルフとグルメが大好きなアラフォーです。
瀬戸内海沿岸に生息しています。

ブータン観光はちょっとトクシュにゃんじゃい。
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ビザが必要になるのですが、
事前に現地旅行会社から政府観光局に旅程を提出する必要があります。
そして、一泊US$290(23,000円、約15,000ヌルタム=公務員の月給相当
そのうち、US$65(5200円)がロイヤリティとして政府に入る仕組みです。
ブータンの産業は、電力、農業、そして観光業。
大事な外貨獲得の源なのです。

この料金、公定料金なんです。
つまり、どこの現地旅行会社をつかっても、どこに泊まっても、
何を食べても観光客が払う料金は一緒なんです。

それを知らず、外国人向けのバイキングでは物足りず、
ローカルの料理を食べた~いと遠慮なく要求。
(以下、取り分けた後の写真ばかりで恐縮ですが。。)
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エマ・ダツィ(とうがらしとチーズの煮込み)

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まつたけ(ブータン産は日本に負けない味です)

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そば(ピリ辛に炒めて卵でとじている)

これらの追加オーダーは現地旅行会社の利益から支払われています。
いよっ!社長!!

ブータンは信号がありません。これが国内唯一の信号です。
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人力です。しかも夕方は早々に無人になります。

観光中もゴやキラを買いたい!仏画を買いたい!切手買いたい!
とお願いすると、たいてい叶えてくれます。
モモ食べたい!とお願いしたところ、自由時間にごちそうしてくれました。
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3人の日本人で社長とドライバーさんに質問攻めです。

-仏教にも詳しいけど、どうやって勉強したの?
ブータンでは一般人は寺院や仏教のことを学ぶことができない。
仏門に帰依するしかないんだ。本がないから。
だから、事前に寺に参拝して質問したり、ガイド中に観光客の質問を僧侶に通訳したりして学んだよ。そうすれば、次回は自分の言葉でお客さんに伝えられるからね。

-ガイド上手ですね。飽きさせない。
お客さんの興味や反応に応じて解説するんだ。
1.興味のある人 2.興味のない人 3.すぐ写真を撮りに行く人
それらの人数の割合を見ながら状況、反応によって
解説を増やすか、短くするか決めるんだ。
車中で景色のいいポイントでは景色を楽しんでもらいたいからね。
お客さんがガイドに集中して見逃さないよう、僕はしゃべらないんだ。

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左が社長、右がドライバーさん

-年に数回日本にくるそうですが、日本はどう?
交通、ビルをはじめ、あらゆるシステムがすばらしいね。
自動改札は特にすごいよ。お金を払わない人がでないシステムだもの。
でもね、日本でニュースを見ると親族の間での殺人事件が多いね。
何か日本のシステムがおかしいんだろうな。
ブータンにも年に1度くらいは殺人がニュースになるけどね。

-しあわせですか?
第4代国王はGNH(国民総幸福量)を重視して国家の幸福を導いたんだ。
今はたくさんの物資がはいったり、ネットが普及したりして
個人の幸福はさまざまになったんだ。
国家の幸福の次は個人の番だんだ。
でも経済発展と心のバランスをとることはむずかしいことだ。
そのことにこれからブータンが挑んでいくんだよ。

政治の話、経済の話、国王の話、プライベートの話、
何を聞いてもよどみなく
国家の現状と問題、それに対する解決策、私見を気持ちがいいくらいスパっと答えてくれました。

パロでは離れのコテージに宿泊しました。
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たしかにブータンは治安がいい。部屋の鍵が南京錠です。。
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夜も社長はこのバーで仲間たちにつきあってくれたそうです。
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国の基幹産業である観光業にあって
ガイドさんは民間の親善大使。
社長、プロフェッショナルですね。