(おはようございます)ホテルの女性にキラの着付けをしてもらいました。
ひとりじゃ着れない気がする。

いざ街にでかけよう!
橋には無数の旗がかけられています。
この旗には仏教の経典が書かれています。
橋に経文旗をかけるのは、
旗が風になびくことで経典を読んでいます、
そして、橋の下の川の流れと一緒に仏教が広まります
というすてきな意味があります。
幸せ、悪魔からの勝利、家族、弔い・・・
そんな意味が旗には込められています。
ブータンにはお墓がありません。
亡くなると荼毘にふし、その後川に帰っていくのです。
メモリアル・チョルテン

円形の柱のように見えるものはマニ車です。
左回りに1回まわすと1回お経を唱えたのと同じ効果があるそうです。

チベット仏教は輪廻転生を信じています。
そのため、畑仕事などから引退したおじいちゃん、おばあちゃんが一日中
来世でいい人生が送れるよう、マニ車を回して祈りを捧げ功徳を積んでいます。
生きとし生けるものすべてがしあわせに暮らせますようと。
タシチョ・ゾン 国王のオフィスです。

この中の寺院で大震災直後の2011年3月12日、
国王とお堂を埋め尽くすほど大勢の僧侶たちが
日本のために祈りを捧げてくださったそうです。
ブータン第5代国王の戴冠式が行われた場所でもあります。
※これはバターランプの写真です。
タシチョ・ゾン内は撮影禁止です。
ブータンの人びとのやさしい気持ちに感動しながら、
3人の住職さんをはじめ仲間とともに般若心経を唱えました。
直後、夜のお勤めの時間となり、次々に僧侶がお堂に集まってきました。
100人をこえる子ども~年配の僧侶たちが声をあわせてお経を唱えます。
荘厳な空気と静かな迫力に自然と涙があふれました。
こちらはパロ・ゾン
キアヌリーブス主演の「リトルブッダ」の撮影地にもなったそうです。
ブータンはチベット仏教を国教としています。
ブータンの幸福はチベット仏教と共にあるように感じました。
若い人も年配の人も、信心深い。生活の中に仏教が溶け込んでいます。
この旅行の前に、ブータンを知るために何冊かの本を読みました。
その中でチベット仏教について書かれたこの本と運命の出会いをしました。

この本に書かれていることを会得できれば、
豊かな物資に囲まれ、時間に追われるように生きる日本人である私でも
ブータンの人々の幸福感を体現できるかもしれない。
『平和な心というろうそくの明かりを人生の戦いの嵐から守る。
そして、開かれた肯定的な態度の光を、ほかの人々に向けて送る』
ための方法が体系的にまとめられています。
また、今回の旅行にご一緒した住職さんは、
『お寺は生きた人のためのみんなのものであって、
亡くなった方だけのものではありません。
ましてや、住職のものでもなんでもありません。』
という生き方をされています。
今回の旅で、仏教は生きるための哲学だということを学びました。