本作は1998年8月28日に金曜ロードショー枠にて放送されたテレビスペシャルです。

 

翌月の1998年9月に公開された映画『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』に繋がる物語です。

 

放映当時、25.7%の高視聴率を記録しました。

 

シリーズの中でも傑作の部類に入る作品だと思います。

 

『あぶない刑事』は本作を含め、劇場版も全てDVDで所有していますので、今回改めて見直してみました。

 

この先ネタバレ有り、注意!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

今回の敵は、国際的テロ組織『NET』。

 

偶然、NETが武器の密輸をしている現場を訪れた柴田恭兵さん演じる大下勇次は銃撃戦の末、犯人を仕留めるも一人を取り逃がします。

 

逃げたのは長澤俊矢さん演じる城島という男。

 

今作はこの城島を逮捕するために奔走するタカ&ユージを描いた作品です。

 

テレビシリーズですので爆破シーンは終盤だけと控えめですが、それでも全編飽きさせないようにアクションシーンがちりばめられています。

 

港署の一日署長を務めるアイドル・風吹明日香を演じるのは、ブレイク前の竹内結子さん。

 

あぶデカの劇場版はヒロインが不遇な扱われ方が多いのですが、本作の風吹明日香は竹内結子さんの好演もあり、とても魅力的に描かれています。

 

最後まで物語に絡んでいる重要キャラです。

 

 

浅野温子さん演じる真山薫は相変わらずキャラクターが崩壊しているのですが、出番が少なく中盤以降は登場しないのであまり気になりません。

 

代わりに木の実ナナさん演じる松村課長の出番が増えており、中盤の銃撃戦など見せ場があります。

 

仲村トオルさん演じる町田透もキャラクター崩壊の兆しがあるのですが、それでもどうにか気にならない範囲内に収まっています。

 

前作から登場した小林稔侍さん演じる深町課長も『あぶない刑事リターンズ 』のような奇行に走らないので、あぶない刑事の世界観になんとか収まっています。

 

本作の敵・城島もインパクトがあり、最後まで物語を盛り上げてくれます。

 

初期のテレビシリーズを彷彿とさせる出来で、放映当時は大いに満足したものでした。

 

今回、久しぶりに見直しましたが、ストーリーも面白くアクションも満載で、大いに楽しめました。

 

ラストはせっかく逮捕した城島が脱走するという、劇場版『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』に繋がる終わり方でした。

 

これに続く『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』がとても楽しみになる作品でした。

 

……が、その期待は大きく裏切られることになるのでした。

 

次回は『あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE』について語りたいと思います。