2026年5月公開作品。

 

スティーブン・キングさんの原作をマイク・フラナガン監督が映画化。

 

この映画はネタバレ一切なしでご覧になることをオススメします。

 

私の感想も極力ネタバレ無しで書いていますが、それでも多少のネタバレはあります。

 

この先をお読みになられる方は御注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

良い映画でした。

 

世界が終局を迎えようとしている頃、『サンキュー、チャック』というテレビCMや町の広告が頻繁に登場するようになります。

 

ところが誰もその広告の意味を知りません。

 

果たして世界は滅亡するのか、そしてチャックとは何者なのか……という物語です。

 

この映画の観賞後に得られる幸福感はネタバレ無しで観た方がより増すと思いますので、上記のあらすじも最低限度のネタバレしかしていません。

 

物語は三つの章で構成されております。

 

チャックという人物と世界の終わりにはどういう関係があるのか。


小説や映画などに慣れ親しんでいる方ならば、かなり早い段階でこの仕掛けに気がつく可能性があります。

 

私も最初の章の途中で物語の仕掛けに気がつきました。

 

ですが、この物語の重要な点はこの設定だけではありません。

 

作中で言及されている宇宙カレンダー、宇宙創世の歴史を24時間だとすると人類が本格的に文明を発展させた時間は23時59分50秒から24時までの十秒に過ぎないという事実が重要なのです。

 

チャックの人生の最後の輝きは、人類の歴史にはほんの些細な一瞬の出来事で何の意味も無いのですが、一個人の人生にとって重要な意味を持ちます。

 

人生の終局を迎える時、果たして自分は幸せだったのか、その答えがこの映画にあります。

 

人生の終わりを意識するようになった世代が観ると、本当に心に染み渡る作品です。

 

本来なら若い世代に生きるという意味を伝える作品なのですが、もしかしたら若い方の心には響かない可能性が有る点は気になる所です。

 

世界の滅亡という冒頭の物語から、スペクタクルな映画を期待されると拍子抜けするかと思います。

 

かなり分かりやすく構成されている物語ですが、普段映画や小説などに接する機会の少ない方ですと、もしかしたら意味不明のままエンディングを迎える可能性もあります。

 

本当に良い映画でした。

 

見終えた後、私は心が温まり幸せな気持ちになりました。

 

生きる希望をくれる、そんな映画だと思います。

 

気になっている方は是非劇場でご覧になって下さい。