ハロヲタな皆さま、こんばんは。
昨夜は眠ることができましたか?
私は難しかったです。
ブログを書いた後は、youtubeで「ビヨーンズの伸びしろ」チャンネルや、ハロプロ以外のアイドル・アーティストのMVを見ていました。
そこで不意に、
自動再生か「あなたへのおすすめ」か何かで、
NHK「クラシックTV」で鈴木愛理さんが歌った「I WISH」が流れてきて、しんどかったのを薄っすら覚えています。
全ていつか納得できる……のかな?
私は「プラチナ期のモーニング娘。」にハマってハロヲタになったので、自分が「良い」と思ったアイドルが世の中から認められない(売れない)まま、一つの時代を終えるという「ハロプロあるある」を何度も経験してきました。
プラチナ期のモーニング娘。もベリキューも、4人のスマイレージも、5人のJuice=Juiceも、こぶしファクトリーのアカペラも、ももちイズムも、もっと売れてほしかった。
小さな希望と大きな絶望を繰り返すハロヲタ人生を通じて、最も印象に残っているのが、カントリー・ガールズのライブ(ももちイズム千秋楽・大阪公演)に、サプライズゲストで登場した まことさん の言葉です。
「今日もお客さんが2階席の1番うしろまで満員で本当にありがたいんですけど、皆さんピンクのサイリウムを持っていて、ももちがいなくなると思うと(どうなるのか)心配で」
今から7年前の話なので、一字一句あっているわけではないのですが、ももち引退後の集客を心配する発言をされたのは間違いありません。
まことさんがステージから去ったあと、ライブ最後のMCで、ももちさんはこう応えました。
私は、そんなに心配していないんですよ。
まことさんには悪いけど、
この子たちを一番近くで見てきた大人は
私なんですから。
その後、カントリー・ガールズがどうなっていったのかは、語るまでもありませんが、
1つ言えるのは、ハロプロの事務所は「ももち先輩のいないカントリー・ガールズ」を1度も試すことのないまま、例の新体制に移行しています。
ハロー!プロジェクトはアップフロントという芸能事務所が単体で運営しているエンタメです。楽曲制作などその多くが自前で、家内制手工業。CDやグッズの売り上げやライブの集客などで利益をあげなければ、いつか破綻する。
昨年11月に亡くなったKANさんの楽曲に「よければ一緒に」という名曲がありますが、これがアップフロントのスタンスなんじゃないかと思います。
ぼくがひとりでできることなんてなにもない
君とふたりでできることならいくつかある
ぼくひとりでできることないわけじゃないけど
よければ一緒に そのほうが楽しい
君が前からやってみたいってずっと言ってたこと
それは素敵そうに見えてやや難しいこと
もしもぼくに手伝えることなにかあるなら
よければ一緒に そのほうが楽しい
「一緒にやろう」 ではなく、「よければ一緒に」
そんな事務所だから、メンバー全員を大人の事情にまきこまないし、卒業を引き留めることもない。
(一部の例外を除く)
お笑い芸人の事務所にも、芸人のギャラが1億円をこえたら「マネジメントできないから個人事務所を作るか移籍して」と言ってくる事務所があると聞いたことがあります。
やや難しいことなら「よければ一緒に」と手伝うけど、難しいことはできない。だから自由を与える。
笠原さんや山﨑さんの卒業で、ハロプロの「できないこと」ばかりがクローズアップされがちですが、すべて自前だからできていることも、アイドルが守られていることもたくさんあって、そんなハロプロだから、26年も続いているのです。
山﨑さんの卒業発表から一夜明けて、SNSでは、ハロプロの事務所を批判する書き込みが散見されるようになりました。
共感する部分もあると断った上で、何か言い返すとしたら、ハロヲタは、売れているアイドルグループのyoutube動画が何回再生されて、ツアーの箱がどのぐらいの大きさで、CDや配信がどれだけ売れていて、新メンバーオーディションの参加者が何人か、確認したほうが良いです。
先日、BEYOOOOONDS「灰とダイヤモンド」のMVが1日で10万回再生されたというポストがSNSに上がりましたが、
東京ドーム公演が予定されているアイドルの、いわゆる選抜に選ばれなかったメンバーのMVは、1日で47万再生です。
公式チャンネルでミュージックビデオが公開されたのと同じタイミングで、テレ朝チャンネル(有料)で放送されたひなフェスのライブ映像が無断転載され、それが何万回も再生されたという現実を、私たちは無視してはいけません。
時には、自らを省みる必要もあるでしょう。
先ほど、Juice=Juiceのリーダーで6月14日の武道館公演で卒業する植村あかりさんのラストシングル「ナイモノラブ」のMVが公開されましたが、
同じ過ちがおこらないことを、切に願います。