【はじめに】

今夜のブログは、いつも以上に個人の見解で、文章の中には妄想もあります。アイドルの気持ちは本人にしか分からない(このブログの内容が間違っている)ことを大前提に、今、私のなかにある言葉を吐かせていただきます。

ご容赦ください。

(無理な方は読まないでください)

 

 

 

BEYOOOOONDS・雨乃森 川海の山﨑夢羽さんが、BEYOOOOONDSおよびハロー!プロジェクトからの卒業を発表されました。

山﨑さんの卒業を惜しむ気持ち――心臓をしめつけるような寂しさや悲しさはもちろんあるけれど、それ以上に、彼女の決断に納得してしまった自分がいます。

 

「そらそうよ」

 

私の心にひっかかったのは、卒業のお知らせに書かれた山﨑夢羽さんのコメント。

活動を行っていくうちに、もっともっと音楽を学んで様々なジャンルの歌を歌いたい! 

まだまだ自分自身に挑戦したい! 

という贅沢ですが…

そんな思いが芽生えてきました。

 

 

「様々なジャンルの歌を歌いたい」「自分自身に挑戦したい」という言葉に聞き覚えがありました。

 

脳裏に浮かんだのは、今はもうハロプロにいない元メンバー

(前田憂佳さん・田村芽実さん・笠原桃奈さん)

 

 

前田さんはハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)在籍時に、飛び級でハロプロの選抜ユニット「HighーKing」に選ばれたアイドルで、2010年にメジャーデビューしたスマイレージの初期メンバー。いわゆるセンターをつとめていました。

前田さんの卒業理由は「大学受験」で、それは間違いないのですが、エッグ時代に彼女が憧れていたプラチナ期のモーニング娘。やHigh-Kingの楽曲とスマイレージでは、アイドルとしての方向性が大きく違っていました。

 

問題

自分がなりたかったアイドルと、アイドルになった自分の姿が1㎜ズレていたと仮定します。

 

アイドルになりたい!

デビューしたい!!

大きなステージに立ちたい!!!

 

夢を追い、夢が叶うまで無我夢中で走り続けたアイドルが、ふと立ち止まった時、ズレはどれだけ広がっていますか?

 

ハロプロ以外のアイドルグループで例えるなら、乃木坂46に憧れて新グループのオーディションを受けたら欅坂46の独特な世界観にのまれてしまったとか、欅坂46のパフォーマンスに憧れて“ひらがなけやき”に入ったのに日向坂46に改名したなど、プロデュースという名の変化に、ボタンの掛け違いを感じたアイドルもおられたと思うのです。

 

 

そんな前田さんと入れ替わるようにスマイレージに入った(正確には前田さん在籍時にサブメンバーとして加入した)のが、田村芽実さんでした。

ミュージカル「しゅごキャラ!」で前田さんと共演した過去を持つ田村さんは、スマイレージに新メンバーが入るというニュースにショックを受け、嫌だ嫌だと騒いでいたところ、家族から「そんなに嫌ならあなたがメンバーになればいい」と背中を押されてオーディションを受けた逸話があります。

 

田村さんがスマイレージに入ったあと、ハロプロには大きな変化があり、アンジュルムに改名したアイドルグループは、プロデューサーもキャッチフレーズも変わっていきました。

 

田村さんはアイドル活動を全うしたあと、子供のころからの夢であるミュージカル女優になるために卒業されましたが、その最初の壁となったのが、ハロプロ独自の歌唱法です。

 

アイドルファンの間で「つんく♂歌唱」と呼ばれるハロプロの独特な歌い方は、ミュージカルの歌い方と明らかに違う。

現在、ミュージカル女優として大活躍する田村さんの姿は、卒業後の努力なしには生まれなかったと言えます。

 

「様々なジャンルの歌を歌いたい」と語る山﨑夢羽さんは、今までつちかってきたハロプロ歌唱を捨てて、音楽を1から勉強されるのかもしれません。

(ハロプロ歌唱が悪いという意味ではなく、音楽のジャンルによってはバッチリはまる。あくまでもジャンルの違い)

 

 

田村さんの卒業から、約1カ月後。

アンジュルムに加入したのが、笠原桃奈さんです。

 

アンジュルム卒業後、笠原さんはオーディション番組を勝ち抜いて、ME:Iのリーダーに選ばれた。

 

 

デビューが決まった今、笠原さんの勇姿は街中にあふれて、ネットはもちろん、テレビ番組やスマホのCMで、何度も何度も見ることができます。

 

「アンジュルムの笠原桃奈」が「ME:IのMOMONA」になることができたのは、笠原さんの努力の成果で、彼女の功績。

それは間違いないけれど、彼女の成功は、ハロプロで頑張るアイドルに、自分の中にある大きな「可能性」を感じさせる契機となりました。

 

元℃-uteの鈴木愛理さんが、ゼティマからエピックに移ってチャンスをつかんだように、

 

 

ハロプロでつちかったものに「何か」を加えれば、今よりも高く跳ぶことができるのではないか?

 

卒業という決断に「贅沢」という言葉を使った2024年の山﨑夢羽さんは、2021年の笠原桃奈さんと同じく、BEYOOOOONDSの環境にありがたさを感じながら、勇気を出して、新しい夢の一歩目を踏み出すことを決めた。

そんな可能性も、否定はできないでしょう。

 

 

以上、可能性という名の憶測を3つ吐かせていただきました(申し訳ありませんでした)が、当たっていようといまいと山﨑さんの卒業は前向きなものと私は受け取りました。

 

BEYOOOOONDSの12人に幸多かれと願います。

 

 

 

追伸

 

私はベリヲタの端くれで、ベリのバックダンサーをつとめた研修生がいる「こぶしファクトリー」や、ももちと活動した「カントリー・ガールズ」におきた様々な出来事をぜんぜん飲み込めないまま、現在に至ります。

 

アップフロントの中の人でもありません。

 

だから確信を持って支持するわけではありませんが、ここの事務所が他の事務所(アイドル運営)と比べてマシだという話は多くの芸能関係者が太鼓判を押していますし、私自身、2010年のスマイレージより2024年のアンジュルムのほうが尊厳を守られていると思います。

 

もし娘が「アイドルになりたい」と言ったら、私は迷わずにハロー!プロジェクトをすすめるでしょう。

 

しかし、娘が「芸能人になりたい」と言い出したら、私は「アイドルはやめておけ」と言ってしまうかもしれません。

 

ちなみに、私に娘はいません。