昨夜の関ジャム「令和のアイドル界スゴいボーカリスト10人」を、私はこれから何回リピートすることになるのだろう?

3周目を見終わったところで、ふと、そんなことを考えました。

 

番組で紹介されたボーカリストは、コチラの10人。

ハロヲタだけど“全員”知ってた。

(なんならライブも見たことある)

 

でも、全員がテレビで紹介されるとは思っていませんでした。

 

「私立恵比寿中学」や「Juice=Juice」から2人選ばれる世界があるなら、「ハロプロメンバーが選ぶ、歌が上手いメンバー」ベスト3が全員選ばれるなら、日本の芸能界はもっと楽しくなっている! と、あきらめていたのです。

 

番組で「別格」と高評価していただいた、高木紗友希さん。

ハロプロメンバーが選ぶ「歌が上手いメンバー」でもダントツで1位になっている高木さんですが、以前、他局で放送された「本当に歌がうまい女性アイドル総選挙」では、ランク外。

テレビなんて、そんなもん。

「関ジャム」さんは素晴らしい番組だけど、今回の企画は関係各位(例えばMステ)に配慮した内容になると、高をくくっていました。

ごめんなさい。

 

番組内で、関ジャニ∞の横山裕さんが発言された、

「なんでテレビ出ないんですか?」

「こんな凄いのに……もっと売れてほしいわ」

は、テレビに出られないアイドルグループのファンが、常日頃から思っていること。

私のSNSのタイムラインは、ハロヲタも他のアイドルのファンも「よくぞ言ってくれました!」と、拍手喝采されていました。

ありがとうございます。

 

 

アイドルの魅力は多種多様で、生歌が全てではない。

ファンが10人いれば、10通りの楽しみ方があるのが「アイドル」という文化ですが、ここ10年のアイドル界はサービス業にかたよりすぎて、歌の価値が必要以上におとしめられていた気がします。

 

「関ジャム」を見て、日本の女性アイドルって歌えたの!?と、初めて知ったよという視聴者がいても、不思議ではありません。

 

「日本のアイドル=口パク」の印象がつきすぎたことが、彼女たちの可能性を狭め、日本がK-POPをはじめとする新しい流れに太刀打ちできなくなった一因ではなかったでしょうか?

 

令和のアイドル界が、平成の流れのまま進んでしまうなら、番組で紹介されたアイドルさんの多くは、いつかマイクを置くことになる。

未来の私は「令和のアイドル界スゴいボーカリスト10人」を、HDDが壊れるまで何度も見るはめになるでしょう。

彼女たちの才能が消えてしまわないよう、彼女たちが世の中に見つかる「きっかけ」が増えることを、心から願っております。

 

最後になりましたが、番組関係者・出演者の皆さん。

素敵な企画を、本当にありがとうございました。

アイドル戦国時代と呼ばれたブームが去ったところに、新型コロナという大きな災いがふりかかった令和のアイドル界。ライブを糧に活動してきたアイドルグループにとって、昨夜の「関ジャム」さんの企画は、救いに近いものがあったと思います。

 

私たちファンにできることは、彼女たちの魅力を発信すること。

彼女たちがこれからも活動できるように、自分にできる範囲で応援を続けることでしょう。

好きなアイドルを棍棒にして「テレビに出ているアイドル」を叩くようなまねだけは、“絶対に”やってはいけません。

それは、童話「北風と太陽」の北風よりも意味のない行為。好きなアイドルの足を引っ張るだけだと、ご理解いただきたいです。