6月の花暦は足早に進んでいます。沖縄の梅雨が上り、北陸地方はこれからが梅雨本番とか。金沢とその近辺をこまめに歩きました。梅雨の花、紫陽花ばかりでなく種々の6月の植物に出会い、生物に出会いました。
●手取川ジオパーク・綿ヶ滝(わたがたき)
白山手取川ジオパークがユネスコ世界ジオパークに認定(5月24日)されました。その代表の一つである、手取峡谷「綿ヶ滝」へ出かけました。手取峡谷の巖壁から落ちる落差32mの滝。綿を千切って落としたようだといわれています。
前日の集中豪雨で水量が増し、手取川も滝も白濁一色。梅雨の白い蝶が舞っていました。
●百万石まつりの城園・悪茄子(わるなすび)
祭の行事の一つ「凧揚げ」の実演を金沢城公園へ見に行きました。徹底した草刈に死角あり、河北門を下りた一隅に刈り忘れた悪茄子が可愛い花を付けていました。放置すると茄子のように生長し、茎には鋭い棘を持った実を付けます。一方、濠の蘆原では祭太鼓に呼応する葭切の声も。
花を付けたばかりの悪茄子。牧野富太郎により発見、命名。富太郎は敷地内に植えたが「手に負えない害草」と言い放っています(牧野富太郎「植物一日一題」より)。
●卯辰山・花菖蒲園
6月の花の移ろいは早く、兼六園の杜若を見忘れました。それではと早朝の花菖蒲園へ。卯辰山の中腹に100種20万株の花菖蒲が周辺の紫陽花と共に咲いています。
気に入りの花菖蒲。
●外濠公園(白鳥路)・蛍観賞
6月の第二、第三の週末(日曜日まで)、「白鳥路ホタル観賞の夕べ」が午後8時より行われます。今年は百万石まつりの頃が蛍のピークだったそうで、50匹に満たない蛍に大勢の観賞者が溢れていました。「おいで、おいで」と蛍に手を伸ばし興じたりしました。
白鳥路の金沢三文豪像。この辺りで蛍がUターンしていました。
●大乗寺丘陵公園・あじさい園
梅・桜・椿・つつじ・山法師・紅葉などを四季折々観賞できます。標高差83mの園内から金沢市街、日本海まで見渡せます。紫陽花のこの時季ですが、桜の実を啄む鳥や老鶯の声が賑やかです。6400本の種々の紫陽花の……
どこを切り撮るか……
大いに迷う。
●6月の白い花
えごの花・南天の花・十薬・山法師・蛍袋・沙羅の花など等、私にとり6月の花のイメージは白です。我が家の鉄砲百合は今年も元気をくれました。
プランターの鉄砲百合。
朱雀記