病院は3ヶ月ごとに出なくていけないことになっていて母もがんセンターに来て
3ヶ月経ったので、実家に近い病院に移りました。
移る前、荷物をカバンに詰めたり冷蔵庫の中の物をいったん私の家に持ってきたりしました。
病院の個室の小さな冷蔵庫によくこんなに食べ物を入れていたなと食いしん坊の母に関心するほどでした。
病院から病院に移る時も立ち合いました。
ベッドから何人かの看護師さんが母の体を抱えてストレッチャーに乗せてもらうのを見ていたら何だか悲しくなりました。
昔は人一倍元気で私をおぶったり抱えたりしていたのに今は人の手を借りないと体を動かすのもできない母を
目の当たりにしたのでショックも大きかったんですね。
でも現実を見つめないといけないので、ただ見守るしかできませんでした。
母が移った病院はこじんまりとしたところでした。
がんセンターの皆さんもそうでしたが、先生や看護師さんも親しみやすく
本当にほんわかとした良い方々ばかりでした。
個室に移ってから母は「テレビカードを買ってきて」と言ったので
「ここはテレビカードがなくても普通に見られるんだよ」と言っても
「そんなことはない、平成19年からそうなってる」と訳の分からないことを言い出してびっくりというか不安になりました。
急いでみっちーがリモコンでテレビをつけてくれたのでやっと安心してくれました。
みっちーが荷物を病室の棚や引き出しに閉まってくれているのに母は知らん顔をして病院の説明書を見ているだけ。
どうしたの?と心の中でつぶやき、また悲しくなったり寂しくなったり。
実家から近いので父に食べたい物を持って来させたようです。
父も言われるまま、買ってくるので間違えて買ってきたりしたようです。
すると母もイライラして私に言ってくるので、「父に言っても分からないと思うから欲しい物があったらこっちに言って」と
私が言うと「分かった」と返事をしてくれました。
私も行ける時に母が好きそうな物を見つけて持って行きました。
そういえば、「叔母さんが柿を送ってきてくれたよ」とメールしたら、
柿をむき、冷凍して持ってきてくれとメールがきました。
どうして柿を冷凍して持って来いと言ったのか今だに疑問です。言われるまま、冷凍して持って行ったらそのまま冷蔵庫にしまうように言われて・・・理解に苦しむこともしばしばありました。