わたしのバリでの家族は猫2匹

シロ(4歳 メス)

  ふだんは とってもクールですが

  いったんスイッチが入ると

  ビックリするほどハイテンションで遊びまくる

  ON/OFFはっきりした子

  めったに変な顔をしないのが不思議

ミトラ(1歳半 オス)

  大きくなっても いつもついて回る甘えん坊

  わたしに寄りかかって寝る癖もそのまま

  ナデてちょーの顔

それから・・・

朝晩遊びに来る

ミトラの母親でもある

大家さんちのヘミー(3歳 メス)

  子猫のように小柄なのに

  自由で 奔放で 強くて モテる

  女優でいったら 夏木マリさんのよう

久しぶりに うちの子たちの

ことを書こうと思って

気づいたことがありました・・・

 

以前からブログを読んでくださっていて

動物好きな方は

あれ?ヘミーっていなくなったよね?

と覚えている方もいらっしゃるかも・・・

 

そう・・・昨年の11月

「バイクで爪を研ぐから」

という理由で 大家さんの息子が

友達にあげてしまった子

  その時の記事は こちら

 

実はその後 あることが起きたのですが

日本への一時帰国などが重なって

ブログに書くのをすっかり忘れていました
このことはずっと覚えていたいと思うので
今更ですが その時のお話を・・・
 
ヘミーが里子に出されてから
4ヶ月が過ぎた ある朝
木の小窓の外でカリカリ音がしました
なんだろ?と思って開けてみると
すごい形相のヘミーが
飛び込んできました
わたしをチラッと見て
ごはんとお水へのある場所へ・・・
ものすごい勢いで食べ始めました

わたしもシロもミトラも
びっくりして見つめているだけ
 
4ヶ月ぶりのヘミーは
ガリガリに痩せて 汚くて
ノミだらけでした
キャットフードをおかわりして
水もゴクンゴクン飲んで
ようやくペタンと倒れ込みました
ものすごく疲れているようだったので
とりあえず  ゆっくり休ませてあげようと
シロとミトラを別の部屋に
 
寝息を立てている ヘミーを見ながら
4ヶ月間の この子の生活を想像しました
 
もらわれた先に馴染めなかったのか?
とっても強気な性格だから
行く先々で ケンカになったのかも
 
避妊手術をしていないので
1年3回の出産ペースを考えると
この間に1度 出産しているはず
どんな場所で 産んだんだろ・・・
慣れない場所で 一人ぼっちで
心細かっただろうな
その子猫たちはどうなったかな・・・
 
人懐っこい子だから それなりに
愛想良くすれば 誰かしら
かわいがってくれたかもしれないのに
どうして こんなにボロボロになってまで
戻ってきたかったんだろ?
唯一 血のつながりのある
ミトラに会いたかったのかな?
大きな通りを渡った かなり遠くに
もらわれて行ったので
その帰路は たやすくはなかったはず
 
一生懸命 記憶をたどって
一生懸命 匂いをたどって
必死にここまで 辿り着いた ヘミー
 
よく がんばったね
よく あきらめなかったね
よく 戻ってきたね
お帰り ヘミー
ここが あなたの場所
もうどこにも行かなくていいよ
 
いろいろな思いがこみ上げて
思わず涙・・・
 
猫にも帰省本能があるのだと
初めて実感しました
 
大家さんも さすがにこれには
相当びっくりしたようで
二度とヘミーを里子に出すとは
言わなくなりました
  あんなに遠くから 4ヶ月もたって
  帰ってくるなんて すごいよー
  ヘミーはこの土地の 特別な猫だよー
  と 信心深いバリの人に
  効果がありそうなことも
  念のため言っておきましたが (笑)
 
戻ってきてから半年後
3匹の元気な子猫を産みました
シロやミトラの 2~3倍食べるので
すっかり ふくよかになり 出産後も
あれ?まだお腹にいるんじゃない?
っていうくらい 丸々したお腹
 
食い意地はってようが
いたずらっこだろうが
変顔しようが だらしなかろうが
いてくれるだけで いいのです
 
そんなわけで 今もまた
うちにはいつも 3匹の猫
わたしの幸せの場所が
この子たちにとっても
幸せの場所でもありますように