今でも本当に後悔しています | 認知症介護は思いやり

認知症介護は思いやり

認知症は社会問題です。介護の担い手のお嫁さんが働かねばならないなどのご自宅の事情から、在宅ケアもままならからです。しかも認知症の症状は複雑です。レビー小体型認知症の母の10年以上に及ぶ介護経験から介護保険利用の仕方、介護、症状をやわらげるやり方を教えます。

今でも本当に後悔していることがあります。いつも心の底に閉まっているのですが、何かの拍子に思い出してしまいます。

先日テレビを見ていたら、先ほど、阿寒湖温泉で地震があったと報道していました。

阿寒湖と聞くと心が痛みます。なぜなら生前の母が、定年旅行で阿寒湖に行っていたからです。

母は、よほど気にいたのか、何かあるたびに「もう一度阿寒湖に行って、マリモを見てみたい」と言っていました。

旅行先で買い求めた自生していないマリモも何なんか大事に育てていましたね。

母は、すごく気に入っていた北海道。何とか生きているうちに、もう一度北海道に連れていけばよかったと、今でも本当に後悔しています。

北海道関係の何かニュースが流れるたびに、「本当に、北海道はいいよ~も一回行きたいね。連れてってね」と、笑顔で言っていた母の姿を思い浮かべます。

「かあさん。北海道にもう一度連れてってやれなくて、ごめんね」

そう心でつぶやいて、母に今でも謝っています。本当に、ごめんね。

北海道という言葉を聞くたびに、今でも、心が痛みます。