北海道登別温泉に行きたかった | 認知症介護は思いやり

認知症介護は思いやり

認知症は社会問題です。介護の担い手のお嫁さんが働かねばならないなどのご自宅の事情から、在宅ケアもままならからです。しかも認知症の症状は複雑です。レビー小体型認知症の母の10年以上に及ぶ介護経験から介護保険利用の仕方、介護、症状をやわらげるやり方を教えます。

★ 北海道登別温泉に行きたかった

早いもので、母が亡くなって二年近くになります。少し気分が、落ち着いたところです。

ただし、生前の母に十分してやれただろうか、そのことがいつも頭からこびりついて離れません。

いちばん後悔しているのは、母を北海道にもう一度連れてやれなかったことです。


だから何かあるごとに、北海道のすばらしさ、とくに登別温泉の良かったことを口に出しました。

「もう一度北海道に行きたい」「お金貯めたら、連れて行ってね」

母の笑顔とともに、その言葉を思い出します。

連れてやれなくて、本当に、後悔しています。