周辺症状の改善は認知症介護を楽にします | 認知症介護は思いやり

認知症介護は思いやり

認知症は社会問題です。介護の担い手のお嫁さんが働かねばならないなどのご自宅の事情から、在宅ケアもままならからです。しかも認知症の症状は複雑です。レビー小体型認知症の母の10年以上に及ぶ介護経験から介護保険利用の仕方、介護、症状をやわらげるやり方を教えます。

周辺症状 介護

認知症介護3

には中核症状と周辺症状があります。

中核症状とは、共通に現れる症状(記憶・知能機能の低下)です。進行を止める方法は、残念ながら今のところありません。

しかし、周辺症状は、個人差があって治るものもあるので、積極的に治すことが大事です。周辺症状を改善すれば、介護が楽になるからです。


またの周辺症状は、要介護者の方の問題行動ともいわれます。

問題行動は、介護する方にとって厄介なことです。しかし、介護をする側にとっては、やっかいな行動だと思えるのですが、の人にとっては、不安感の表れが問題行動となるのです。

だから、の方の不安を取り除くこと。周辺症状を改善すること。それは、介護する方の負担を減らすことになります。

レビー小体型の母は、妄想(幻覚)が出ました。最初のうちは、目に見えるのは思い込みで、実際にはいない。そんな対応をしていました。しかし、当の本人には見えているのですから、納得できないですね。

主治医から薬も処方していただきましたが、あまり効果はありませんでした。本で調べたり、インターネットで検索してみました。

そこで私がとった行動は、見えているものを否定しない。でも、母も見えていないものが見えていることが、うすうすわかっていました。そこで妄想が出たときは、黙って手を握ってやり、肩を抱きしめました。

それで妄想が消えたわけではないのです。でも、不安になった時。そばにいてくれることがわかってもらえたので、次第に妄想を見ることが、少なくなっていきました。

今でも思います。問題行動は、その人の心の不安の表れだと。それを思いやって、介護すれば、いずれはの周辺症状は治まるものだと。