認知症の画像診断で介護が始まります | 認知症介護は思いやり

認知症介護は思いやり

認知症は社会問題です。介護の担い手のお嫁さんが働かねばならないなどのご自宅の事情から、在宅ケアもままならからです。しかも認知症の症状は複雑です。レビー小体型認知症の母の10年以上に及ぶ介護経験から介護保険利用の仕方、介護、症状をやわらげるやり方を教えます。

認知症 画像診断 介護始まり

認知症介護は、認知症と診断されることから始まります。当のご本人も、ご家族もなかなか認知症と認めたくないものです。

子供さんたちは「自分の親に限って、認知症になるわけない」と親が認知症かなと思っていても認めたくないものです。

認知症かそうでないかの診断方法の一つに、長谷川式認知症スケールがあります。これは、一つの記憶力テストですので一つの目安しかなりません。

レビー小体型認知症の母は、何回長谷川式認知症スケールを試しても、採点の得点が高かったです。

そこで主治医になられた方は、脳の画像診断しましょうと提案されました。脳の中身を画像でとらえることによって、診断されようとしたのです。

認知症介護2

上のような母のMRIの画像を見た時のことは、今でも忘れません。

「残念ながら、お母さまは認知症ですね」
「どこで、わかるのですか?」
「おかあさまの脳の海馬が、かなり萎縮しています」

母の脳のMRI画像が、科学的に認知症であると告げているのです。ようやく私も母が認知症であると認めた時でもあります。

認知症の画像診断で介護が、スタートしたわけです。

「認知症になってもおかあさまであることに、変わりはありません。これから、お母さまらしく暮らせる方法を一緒に考えましょう」

認知症介護している時に、この主治医の言葉をいつも思い出していました。