「世界の子供がSOS マチャアキJapan」を観た感想
日曜日の版、金八先生ファイナルの裏番組で、
ひっそりやっていた番組がありました。
それは、ネパールの奥地に
日本人が井戸を掘りに行くという内容でした。
実はこの番組は、年に一回ぐらいのペースでやっていて、
毎年井戸を掘る企画があるのです。
去年まで出演していた人は60代後半ぐらいの老人で、
故、大沢親分みたいな雰囲気の人の良さそうな人でした。
結構高齢なのに、自ら体を動かして一所懸命に掘り鉄管を動かす姿は
物凄くインパクトがあったんですけど、
今回の職人さんは別の人でした。
それも、かなり太ったオジサンで、
普段肉体労働はやってないんじゃないか?といった感じの
以前の人とはかなり雰囲気が違う人でした。
この番組では、基本的に全て手動で作業をするので、
井戸を掘るのには、鉄パイプを改造した杭のような道具を使います。
昨年の職人さんは極めてシンプルなものを使っていたのですが、
今年登場した人は
「去年の井戸掘り爺さんとは違うぜ」
といわんばかりに
井戸掘り機械に数々のカスタムチューンを施していました。
先端のドリルなんかも段々変な形に変えていって
まるで、小学生が初めてプラモデルを改造した時みたいな
滅茶苦茶なデザインの歯を次々に作っていくのです。
それでも、実際かなりのアイデアが凝縮されているらしく
「何だか良く分からないけど、簡単に掘れるんだろうなぁ」と
妙に納得させられて
そのままボーッと番組を観ることにしました。
すると、
井戸掘り作業が始まろうとした時
いかにもヤラせっぽい感じで
「弟子にしてください!」
と、一人の青年が名乗りを上げてきました。
何だかよく分からないけど現地の住民に弟子が出来ました。
彼は非常に真面目な人でした。
彼は普段ジャガイモ畑の世話があるので
早朝に作業を終わらせ
毎日、掘削作業を手伝っていました。
肉体的負担はかなりのものだったと思います。
それでも一所懸命に掘削作業を手伝いました。
ある日、弟子の人が、井戸掘り名人を自宅の夕食へ誘いました。
井戸掘り名人は語ります
「お前も、井戸掘りを覚えると、いろんな人から感謝されるよ」
みたいなことを言っていました(うろ覚え)
私は、その言葉に違和感を感じました。
まだ、井戸も掘れてないうちに、
そんなイイ話を入れてしまっていいのかな?
と、少し疑問が湧いたのです。
まあ、それでも岩盤も固くなさそうだし
順風満帆なまま井戸が掘り上がるのか?
と、思っていました。
ところが、そんな流れを断ち切るように
段々怪しい雰囲気になっていくのでした…。
ある日、掘削作業を続けていると、
突如、泥水ばかりが吹出すようになっていました。
どうやら、細かい砂地に水が混じった地層に当たったらしいのです
地下水というのは荒い砂地の層に水が溜るらしいのですが、
今回の場合はひたすら細かい砂地の地層が続いているらしく
そのため、折角穴を掘っても、すぐに泥で穴が塞がってしまうのです。
井戸掘り職人は慌てました。
掘った穴に溜まった泥水をポンプで吸いだしてみたり、
穴の幅の広さの鉄パイプを埋めてみるなど、
いろいろ手を施しましたが
結局ダメでした。
どうしようもなくなって、
最終的には、どこから出てきたのか、
ボーリングマシンまで登場してきました。
なんだか知らないうちに
番組のルールであった、
「動力を使わない」も無視され、
冒頭の手掘り作業も無かったことになって、
井戸を掘り続けたのでした。
しかし、それでも井戸は掘れなかったのです。
結局、当初のスケジュールを大幅にオーバーし、
映像が、ゲストが出演するスタジオ収録の日にも間に合わず、
内容が途中のまま、最後のスタッフロールが流れて
そのまま番組が終了してしまいました。
そして、
番組終了間際に数分だけ、その後の映像が流れ、
泣きながら掘削するのを断念する職人の姿が映されたのでした。
今までにも海外ボランティア系の番組は結構観てきたけれど、
こんな救いようの無い終わり方をした番組は初めてでした。
物凄くビックリしたのと同時に、
2時間近く番組を観てきた自分が物凄く損した気分になり
なんともやりきれない気持ちになって、
日曜日の夜は暮れて言ったのでした…。
おわり。
