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ハルフウェイ

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先日読んだ、「くたばれROOKIES~日本映画空振り大三振」
という本で、ボロクソに叩かれていたので
興味本位で観た映画です。

この作品はトレンディードラマ時代の脚本を沢山手がけた
北川悦吏子の初監督作品でもあります。

驚くことに脚本家が撮った映画なのに、
当初あったセリフ付きの脚本を捨てて、
役者にシチュエーションだけ与えて
全てをアドリブで演技させるという、
信じられない手法の恋愛映画なんですね。

作品の性質上、多分、頭から順撮りで撮影していって
偶然撮れたシーンを強引に繋げていると思うんですけど、
まるで、しりとりみたいな感じで話が進んでいきます

なので、二人が付き合い始める動機づけも不明瞭ですし
いきなりケンカを始める理由も良く分からないのです。

そのため、ストーリー性は全く無いんですね。
基本的に「空気を読んで流れを掴んでください」という
すごくアバウトな作りなんです。

主演の北乃きいちゃんはモデル出身で
女優としてのキャリアも長くないので
演技派女優ではありません。
そのため間を持たせるために、
とにかく叫んだり走ったりと、
とにかく必至に動きまくるんですけど、
その姿は、全てのネタをアドリブで披露していた
往年のコント55号の故・坂上二郎さんの
必死さに似ているものを感じました。



全ての演技をアドリブで演じる作品といえば
勝新太郎が作ったテレビドラマで

「警視-K」ってのがありまして、
話の最後に実の娘と食事しながら会話するシーンが
入っていたんですけど、これもアドリブで演じてるので
ほとんど、普通の親子の日常会話が
そのまま使われているんじゃないか?
という不思議な作品でした。

まあ、それはどうでもいいんですけど

脚本無しの全アドリブの作品の場合
生々しい雰囲気だけは異常に出るんです。
ハルフウェイも作品の空気感みたいのは物凄く良く出ていて
それが面白いと評価している人も結構多いんですよね。


私自身の感想としては、
同じ人が観ても、その日の体調の違いで、
物凄く面白く見えるかもしれないし、
途中で観るのを辞めてしまうぐらい
極めて微妙な雰囲気の映画だと思いました。

余談ですが、タイトルの「ハルフウェイ」の由来は
台本に「HALFWAY」と書いてあったのを
北乃きいちゃんが間違えて「ハルフウェイ」と読んでしまったのを
そのままタイトルにしてしまったらしいです。




とりあえず、また今度体調の良い時に観てみたいと思います。