少し昔の写真を見つけたのでご紹介。
志賀直哉の小説で有名な城崎温泉の朝。
アイデア作品なのか、駅前のカニ(?)のオブジェを横目に列車に乗り込みます。
橋を渡ってすぐのところにある駅が餘部駅。
かつては駅舎の山側奥に“お立ち台”がありまして、そこで何をすると言うと・・・
この絶景写真を撮るために存在していました。
高さ40m・長さ300mの、真っ赤な鉄骨を11基並べた美的センスにも優れたトレッスル橋の傑作。
1912年~2010年まで100年近く現役を保っていましたが、
その形状にから強風による運航停止が頻発したために、現在はコンクリートの新橋梁に代えられました。
橋は列車を通してなんぼ、ですから架け替えは致し方ありませんでしたが、
その美しい雄姿を留めておきたい、と思うのは大抵の人ならわかる心情でしょう。
というわけで筆者が訪問した時は、似たようなことを考えるテツの人たちが数名ほどおり、
列車が通るたびにシャッターを切り続けていたのでした。