days off 〜散華ノ秋桜〜 daytime 2
注意1★この作品はメイリオ・太字書体で読んでください
注意2★ト書き併記法を採用しています。読み方は下記のとおりです
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●一宮 昴(イチミヤスバル) イメージカラー 黒 退魔師
あきさくら学院教諭 年齢45 生徒相手「~だ」ナミ相手「執事口調」
●一宮 奈美(イチミヤナミ) イメージカラー 赤 退魔師
あきさくら学院三年 年齢17 「~なさい」誇りとプライドが高い。
●衛宮 明(エミヤアキラ) イメージカラー 青
あきさくら学院二年 年齢16 「ボクは~」
●衛宮 美姫(エミヤ ミキ) イメージカラー 紫
あきさくら学院二年 年齢16 「ミキ、〇〇っておもう」
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スバル>
★4月25日 午前10時10分
スバル>
『もののふの 八十(やそ)乙女らが 汲み紛(まが)ふ 寺井が上の かたかごの花』
これは万葉集にある大伴家持の歌だ。
ミキ>
寒い・・・風邪かな?
スバル>
訳すると
たくさんの娘たちが、来ては水を汲んでいく、
お寺の井戸には、かたかごの花が咲いている。
となる。
スバル>
娘たちがよりつどうということと、
地味だが清楚な感じがする花を掛けているんだ
スバル>
ン・・・どうした?衛宮?
ミキ>
すいません。先生・・・
ちょっと突然寒気がしてきたんです
スバル>
風邪でも引いたのか?
ミキ>
いや・・・今朝は 大丈夫だったんですけど・・・
なんか、突然・・・
スバル>
ふむ・・・大丈夫か?
みんなの迷惑になっても困るから、保健室に行って休んでなさい
ミキ>
は、ハイ・・・
スバル>
★4月25日 午前10時30分 剣道場にて
アキラ>
よし・・相手は手首の動きが鈍い。
ここは胴を打つと見せかけて・・・
アキラ>
コテッ!!
アキラ>
よっし!はいった・・・・
ナミ>(物陰からみている。心の声)
あの間合いで・・・見事ね・・・・
アキラ>
よっし、かかりげいこも終わったし、体育は男女別だから
逃げおおせればいいし、やっと静かな業間が・・・・・
ナミ>
な~んか いったかしら?
アキラ>
え、えええええ!?
ナミさん・・・自分のところの授業は・・・?
ナミ>
言わなかった?あたしは今日、一日は転校生。
分かんないことだらけだし、時差ボケで頭痛いから授業はやすんだの。
アキラ>
って、そんな時差発生する場所だっけ?
このせま~いニッポンが。
ナミ>
だから、早く着替えなさい。
次の授業の前に知っておきたい場所があるの
アキラ>
わ、わかったよお・・・・
スバル>
★4月25日 午前10時55分 更衣室前にて
アキラ>
お、おまたせ・・・・
ナミ>
予想通り、はやかったわね。
じゃ・・・い
くわよ・・・
アキラ>
行くって、そっち下駄箱・・・え?外に行くのか?
ちょ・・ちょっと待って!
スバル>
★4月25日 午前10時55分 ビオトープ前にて
アキラ>
ここ・・学校のうらがわの
ビオトープじゃないか。
ナミ>
へえ・・・ 昨今の学校は
校庭のことをビオトープって言うのね 洒落てる。
アキラ>
・・・で、ここには なんの用で?
ナミ>
ちょっとね・・
この辺のとあるものが欲しくってね・・・
アキラ>
なんだよ?ほしいものって・・・
ナミ>
こっちみないで。
それよりも 周囲の様子みててくれない?
アキラ>
あ、うん・・・いいよお・・・・
ナミ>
・・・いまのうちに・・・
アキラ>
・・・まだ?
ナミ>
とりあえず・・この弁当箱に・・・
1コ・・2コ・・3コ・・4コ・・・
よっし・・・こんなもんでいっか・・・
ナミ>
アキラ。もういいわよ
アキラ>
何だよこれ土でも食べるつもりなのか
ナミ>
失礼ね!そんなわけないでしょ!!
・・・ちょっと気にかかることがあったので調べてみようと思って・・・
アキラ>
調べる!?どんなことを?
ナミ>
今、説明している暇はないわ・・。
とりあえず・・行きましょう。
もう少しで授業が始めるわ・・・
アキラ>
そう・・・だね。
ナミ>
先生持ってきました
スバル>
ご苦労様ありがとう
スバル>
おい、一宮。ちょっと。
スバル>(ヒソヒソ)
お嬢、後はつけられていませんか?
ナミ>
私一人ではやっていません。
チェックもつけましたので、大丈夫だと思います。
スバル>(ヒソヒソ)
わかりました。サンプルについては とにかく検査してみます
終わったら呼び出します。お待ちを。
ナミ>
わかりました。先生。
なにか気づきの点がありましたら、またご連絡ください。
スバル>
ああ。また何かあればまた呼び出す。
その時はよろしく頼む。
ナミ>
ハイ。先生。
★スバル>
午前10時20分 保健室横 科学準備室兼薬品庫にて
スバル>
実験1環境温度を40°に設定
スバル>
実験2環境温度を零下10°に設定
スバル>
な、なんだと・・・
スバル>
実験3顕微鏡レベルで微生物の生態調査
スバル>
こ、これは・・・
なんということだ
スバル>
実験4放射線レベルの実証調査。
スバル>
なんだと!?信じられん!
ナミ>
コンコン!コンコン!!
先生!あ、あのっ・・・
スバル>
・・・
ミキ>
失礼して・・よろしかったですか?
スバル>
・・・ああ。ああ。
なんだ、衛宮か。どうした
ミキ>
保健室でしばらく休んでいたのですが・・
だいぶ良くなってきたので、授業に戻ろうと思うんですが
スバル>
ああ・・・ああ・・・
構わないぞ。いつでもクラスに戻ったらいい
ミキ>
先生、大丈夫ですか!?顔色悪いですよ
スバル>
大丈夫だ。ちょっと、実験結果が
思わしくなかっただけだ・・・
ミキ>
本当ですか!?大事にしてくださいね
スバル>
ああ・・・ああ・・・
ミキ>
失礼します
スバル>
こんなことが 起きてしまうなんて
・・・信じられん
スバル>
・・・
こうしてはいられない。
本家に連絡する書類を作らなければ