第3条 days off 〜散華ノ秋桜〜 daytime3 | 劇部屋24シアターズ

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劇部屋24のオリジナル作品「月羽妖夢伝」制作近況や
劇部屋24での上演記録を残していきます!!

days off 〜散華ノ秋桜〜 daytime3
注意1★この作品はメイリオ・太字書体で読んでください
注意2★ト書き併記法を採用しています。読み方は下記のとおりです
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
●一宮 昴(イチミヤスバル) イメージカラー 黒 退魔師
あきさくら学院教諭 年齢45 生徒相手「~だ」ナミ相手「執事口調」
●一宮 奈美(イチミヤナミ) イメージカラー 赤 退魔師
あきさくら学院三年 年齢17 「~なさい」誇りとプライドが高い。
●衛宮 明(エミヤアキラ) イメージカラー 青
あきさくら学院二年 年齢16 「ボクは~」
●衛宮 美姫(エミヤ ミキ) イメージカラー 紫
あきさくら学院二年 年齢16 「ミキ、〇〇っておもう」
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


午前11時20分
ナミ>
・・・ん?なに?緊急メール着信
ナミ>
一宮?執事からだ・・・
何々?緊急事態発生智積寺食堂に来られたし
ナミ>
昼の時間、食堂・・・
よっし・・・ちょうどいいか・・・

スバル>
午前11時50分 
ナミ>
さあ来てやったわよ。さあ、案内なさい。
アキラ>
相変わらずだね・・・
今度はどこに案内してばいいんだ?
ナミ>
今度は食堂に案内なさい
アキラ>
食堂!?
弁当・・持ってきてるんじゃないのか?
ナミ>
もちろん持ってきてるわよ!
でも、ちょっと興味があるから いいのよ。
アキラ>
興味があるって、どんなことだよ
ナミ>
ばかね! それを聞くのは無粋というものでしょ?
アキラ>
・・・そうなのか?
ナミ>
ほらほら、はやく はやく!
いいから いいから。早く案内しなさい!
アキラ>
しょうがないな・・・
来て。こっちがうちの高校の学食だよ。

スバル>
午前12時05分
アキラ>
さあ、着いたよ。ここが食堂だ
ナミ>
ヘー。思ったより 綺麗なのね。
アキラ>
さあ、行こう。
毎回毎回すごい列になる人気メニューがあるんだ。
ナミ>
人気メニュー!?
それは 興味あるわね・・。
アキラ>
これだ。この列だ。
これが ここの一番の人気メニューにつながっているんだ。
ナミ>
これは・・・オムライス?
アキラ>
そう!調理師自ら作るオムライス!
外はふわふわのあのオムライス!
ナミ>
ふーん。じゃあ、わたしも もらおうかしら、
アキラ>
じゃ、じゃあ、並ばないと・・・・
ナミ>
そんな必要はないわ、
・・・もしもし。
アキラ>

ナミ>
ああ。わたし。
ちょっと、食堂のオムライスを届けてもらえるように
言ってもらえるかしら。
ええ。そう。 人気一番メニューの。
よろしく。
アキラ>
ど、どういうことだよ・・・・
ナミ>
こういうことよ。 さ、いくわよ。
ぐずぐずしないで。時間がないの。
アキラ>
え・・・ええええ
ナミ>
学食・・か。
あいにくだけど、それよりも私は別のところに用事があるの。
あなたにも来てもらうわ
アキラ>
そ、それって・・・どういう・・・?

スバル>
12時10分 食堂別室
スバル>
来たか。待ってた。
ナミ>
それで先生何がわかったんですか
スバル>
これだ。この物質を解析していたら、大変なことに気付いたんだ
ナミ>
大変なこと!?
スバル>
単刀直入に言おう。
スバル>
このサンプル・・・
ビオトープの土は、この世ならざる物でできている・・・。
ナミ>
なんですって!?
それ・・本当なの!?
スバル>
ハイ・・・
残念ながら・・・
アキラ>
ちょ・・・ちょっとまってくれ
先生・・ そしてナミ先輩。
この世ならざる物って・・・どういうことだ?
スバル>
そうか・・・衛宮くんは初めてだったな
ナミ>
そうね・・・ウッカリしてたわ
彼は知らないのよね
アキラ>
ど、どういうことだよ
ボクが知らないことってなんだよ
ナミ>
先生。いえ、スバル。
アキラ>
スバル!? 先生のことを・・どうして・・・
スバル>
衛宮君。このことは絶対に口外しないように。
まあ、君のことだから大丈夫だろうから、今から説明しよう。
ナミ>
まず、ここにある土は 午前中、あなたに案内してもらったときに
採集したものなの。これを、先生は実験していてくれてたというわけ。
スバル>
まず、これを見てもらおう。
なあ、衛宮君。土を700度の高温で熱したら、どうなると思うかね
アキラ>
それは・・・まちがいなく・・・生物は死にます。
スバル>
そうだろう。じゃあ零下10°に凍らせたらどうなると思う?
アキラ>
生物は凍死してしまうと思います。
ナミ>
そうよね・・・でも、先生の実験結果では・・・・
スバル>
どちらの場合も、生物反応が検出された・・・生きているものがあったんだ・・・・
アキラ>
なんですって!?
スバル>
驚くことがもうひとつ。
この土の中には、この生物しか、存在していない。微生物などをふくめ
一切、存在してはいなかった。こいつしか、生きてはいない・・・・
アキラ>
ま、まさか・・・・
ナミ>
それにこの世ならざる者という
もう一つの理由があるの。
ナミ>
これを見て
アキラ>
何だ?これ・・・・
スバル>
X 線照射をしてみたんだ。
かなり強いものを照射しても細胞には何ら影響はなかった、つまり・・・
アキラ>
つまり
ナミ>
やつは核ミサイルが落ちても
しぶとく生き残る可能性がある。
いわはバケモンというわけ。
スバル>
こんな生物である以上、植物として
他の生物との共存は不可能。
ナミ>
残る道は排除するしかない
・・・それが上からの指示だった。
アキラ>
・・・やろうよ排除
ナミ>
・・・
アキラ>
そんな危険なものならやろうじゃないか
ナミ>
しかし今この場で動くわけにはいかない
スバル>
そうだ。まだ、動くには早すぎる・・・・
アキラ>
なんでだよ!?
スバル>
被害がまだないからだ・・・・
アキラ>
なっ・・・・
スバル>
わたしたちは、警察でも、自衛隊でもない・・・
ナミ>
・・・・だから事件にすらもできない・・・
アキラ>
じゃあ、いま、僕たちにできることは・・・?
スバル>
・・・ただ単に監視し、報告するということ・・・
ナミ>
そして有事の時に力を振るうこと
常にその発生に備えるということだけよ
アキラ>
そんな・・・それじゃ、遅い・・・
ナミ>
分かってる、
分かってるの
でも・・・
スバル>
今の我々にはそれしかできんのだ・・・・
冷静に・・・かんがえてくれ・・・・
アキラ>
暗く重いランチタイムが過ぎてゆくのだった。

スバル>
13時40分 ビオトープにて
スバル>
君にはあのようには言ったが
俺にもできることはある・・・
スバル>
このビオトープ・・・
元はと言えばこれは校庭用に作られた人工の山。

生命体だったとして、
今この地に進出するとして最初に成そうとすること
それは拠点作りにほかならない。
もしも奴の目的が拠点づくりだったとして、
やつが欲しがるもの・・・
それはビオトープの内部の旧保管室だ・・・
もともと体育の時間で使う用具を治めていた場所だったが、
今の保管庫の成立をもって使われなくなった場所だ・・・
高温多湿、しかも普段は人気のない場所。監視の目はほぼゼロだ
場所として、これほど絶好の場所はない・・・・
スバル>
姫の手・・・煩わさせぬ・・・

スバル>
13時50分 ビオトープ保管室
スバル>
着いた・・・
ん!?鍵が外されてる!?
誰かが入ったというのか!?
スバル>
お、お前は・・・っ!?

スバル>
14時00分 教室にて
ナミ>
あきら!いる?
アキラ>
ナミ先輩!どうしたんですか
ナミ>
一宮先生の授業が突然自習になったの。
なにか しらない?
アキラ>
えッ・・・
ナミ>
昼まで学校にいたのに
突然いなくなるなんて不自然すぎる
アキラ>
いや僕は何も知らない。
それに一宮先生の授業だったら
これからだけど?
ナミ>
その一宮先生のことで
職員室の掲示場にこれがあったわよ
アキラ>
休、休講届・・・だって!?
ハ?なんだって?どういうことだ
ナミ>
理由 急用発生のため
アキラ>
は?急用ってなんだ!?
ナミ>
やっぱ知らないか・・・
もうすぐ授業ね・・・
動くのは、授業のあとよね・・・・
アキラ>
幸い僕は部活動に所属してない
だから放課後なら 集まることはできるよ
ナミ>
そうねそれはいい考え。
じゃあ、そうしましょう。
放課後、図書室前。いいわね。
アキラ>
あ、ハイ
アキラ>
実習の間・・・
僕らのクラスは雑談をするもの
勉強するもの
寝るものの大きく三つに分かれていた
僕はそのうち勉強している者に入ってたとは思うが・・・
先ほどの波さんたいから言われた時点で頭がいっぱいになっていた

スバル>
15時00分  図書室前。
話は校内放送にて急展開する。

ピンポンパンポーン
ミキ>
全校生徒にお知らせします。
本日の授業は警察からの指導により、6限の終了を以って放課とします 。
なお、部活動を含む、放課後活動についても停止となります。
明日からについては、同様に警察からの指導により、学校を閉鎖いたします。
再開については、緊急連絡網と学校ホームページにて連絡します。
繰り返しお知らせします・・・・・・
アキラ>
なんかやばいことになってきたぞ。
どういうことだ?これは・・・。
ナミ>
アキラ!
いい?落ち着いて聞いてちょうだい
先生が・・・一宮先生が亡くなったわ
アキラ>
なくなった!?
どうして?いったいどこで?
ナミ>
学校のビオトープよ。
殺されたの・・・
アキラ>
なんだって・・・。
ナミ>
私は今から病院に行く。
一通りの事が終わったら学校に戻るから。
あなたは情報収集でもすすめていて。
じゃあね。
アキラ>
情報収集って言ったって、どうやって・・・!
・・・行っちゃった・・・
・・・たく、しょうがないな・・・
ボクもビオトープ行ってみよう。
そこに 何が あるのかな。